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無宗教葬儀の執り行われ方とは?葬儀の流れや参列する際のマナーなどを解説

更新日:2024年06月23日

宗教の形にとらわれない「無宗教葬儀」をご存知でしょうか。無宗教葬儀は、自由な形式で執り行うことができるため、故人の人柄や趣味を葬儀に反映させることができます。そのため、日本では仏教形式が一般的でしたが、近年無宗教葬儀を選択する人が増加傾向に。今回は、無宗教葬儀を検討されている方や、無宗教葬儀に参列することになったという方向けに、無宗教葬儀について徹底解説いたします。

この記事でわかること

 

無宗教葬儀とは

無宗教葬儀とはどのような葬儀の形式なのでしょうか。ここでは、無宗教葬儀の概要と、葬儀後の供養についてご紹介します。

無宗教葬儀は新しい葬儀の形

無宗教葬儀とは、特定の宗教の慣習にとらわれない自由な形式の葬儀です。

仏教形式の葬儀であれば僧侶による読経、キリスト教形式の葬儀であれば神父・牧師が説教を行いますが、無宗教葬儀では故人や遺族の方が望む縛りのない形式の葬儀を執り行うことができます。そのため、生前の故人の人柄や個性を葬儀に反映することができる新しい葬儀の形といえるでしょう。

無宗教葬儀後の供養はどうなるのか

仏教形式の葬儀の場合、葬儀・告別式後の供養に「初七日法要」を行い、納骨の際には「四十九日法要」、そして毎年命日の前後に法要を営むことで供養になるとされています。

一方、無宗教葬儀における供養はいつ行っても構いません。「毎年命日に故人と親しかった親族や友人を集めて食事をする」「故人が好きだった花を遺影の前に飾る」など供養の形式も自由です。

無宗教葬儀の流れ

仏教形式の葬儀は、お通夜→葬儀→告別式という流れで執り行われることが一般的ですが、無宗教葬儀には決まった形式がありません。そのため、今回は無宗教葬儀の一例をご紹介します。

喪主が開式の言葉を述べる

参列者が揃い、着席したことを確認後、まずは喪主が開式の言葉を述べます。開式の言葉では、参列者への謝意、故人を偲ぶ言葉が述べられる場合が一般的。

また、参列者の中には無宗教葬儀に馴染みがない方がいらっしゃるかもしれないため、無宗教葬儀を選んだ背景を伝えると良いでしょう

参列者全員で黙とうをする

仏教形式であれば僧侶による読経が行われますが、無宗教葬儀では黙とうに。黙とう中は、故人との思い出や在りし日の姿を思い浮かべ、故人を偲ぶ時間を過ごします。

献花をする

無宗教葬儀は焼香の代わりに参列者全員で、故人の棺の中へ献花をします。献花を行う順番は焼香同様、喪主→遺族→参列者の順が一般的。献花中に故人が生前好きだった音楽をかけるのも良いでしょう。

喪主が閉式の言葉を述べる

献花が終わったら、喪主から参列者に対して簡単な挨拶があります。閉式の言葉が終わると、棺の蓋が閉じられいよいよ故人と最後のお別れに。その後、棺が会場の外へと運び出され、火葬場へと向かいます。

無宗教葬儀を行う際に注意したいこと

無宗教葬儀は、宗教の形にとらわれることがない新しい形の葬儀。しかし、新しい形だからこそ、無宗教葬儀を行う際にいくつか注意することがあります。

寺の檀家になっている場合は無宗教葬儀を避ける

無宗教葬儀を行った場合、納骨先は公園墓地や民営墓地になることが一般的です。そのため、既に寺の檀家になっていてお墓を所有している場合、無宗教葬儀は避けたほうがよいでしょう。

それでも故人の遺志を尊重し、無宗教葬儀を行う場合は、宗教・宗派不問の公園墓地や民営墓地を探す必要があります。

親族からの理解を得てから無宗教葬儀を選ぶようにする

無宗教葬儀は、僧侶による読経や焼香、位牌がないことが一般的です。そのため、中には無宗教葬儀に抵抗がある方もいらっしゃるかもしれません。

葬儀に参列する全員が穏やかな気持ちで故人を見送ることができるように、親族の理解を得てから無宗教葬儀を選ぶことをおすすめします。

無宗教葬儀に参列する際に知っておきたいこと

無宗教葬儀に参列する際のマナーには、馴染み深い仏教形式の葬儀との相違点はあるのでしょうか。無宗教葬儀でのマナーについて解説します。

一般的な葬儀と同様、喪服での参列が望ましい

無宗教葬儀であっても、男女ともに喪服での参列が望ましいです。ただ、喪主から事前に平服での参加案内を受けていた場合は、男性は暗めの色のスーツに黒の靴、女性は暗めの色のスーツやワンピース、低めのヒールの靴を選ぶようにしましょう。

一般的な宗教葬と異なり、無宗教葬儀では「服装はこうしなければならない」といった決まりはありませんが、故人や遺族に対してお悔やみの気持ちをどのように表すのかということを考えて服装を選ぶことが大切です。

無宗教葬儀であっても香典を用意する

無宗教葬儀であっても香典は用意する必要があります。香典を持っていく際は、一般的な葬儀に持っていく際に使用する不祝儀袋や白無地の封筒に包むようにします

相場金額は、両親の葬儀の場合は5~10万円、祖父母の場合は3万円、きょうだいの場合は5万円、友人の場合は5,000~1万円(※1)となっています。この金額は、あくまで目安のため、故人との関係性に応じて金額を決めると良いでしょう。

(※1)https://www.zengokyo.or.jp/manner/funeral/f08/344/

(全日本冠婚葬祭互助協会 冠婚葬祭マナー)

無宗教葬儀は故人の人柄を反映できるお別れの場

今回は、無宗教葬儀の流れや参列する際のマナー、無宗教葬儀をする際の注意点などについてご紹介しました。葬儀は故人の人生の集大成。無宗教葬儀には、流れや内容に決まりがあるわけではなく、故人の人柄や趣味を尊重した葬儀にすることができます。新しい葬儀の形として無宗教葬儀をご検討されてみるのはいかがでしょうか。

石野泰弘

記事監修者

株式会社京花代表の石野 泰弘。京花は板橋区を中心に、1都3県を中心に活動している葬儀社です。

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