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葬儀で孫が読む親族代表挨拶(弔辞)の基本マナー・構成・年代別文例集

2020/11/02

弔辞

祖父・祖母の葬儀で、孫が挨拶「弔辞」を読むことになった際には、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

この記事では、孫が弔辞を読む際の基本マナーや構成、孫からの弔辞の文章例を年代別にご紹介します。

葬儀での挨拶【弔辞】とは?

一般的な葬儀では、宗教に関わらず「弔辞」が読まれる場面があります。弔辞とは、亡くなった方へのお別れの手紙です。同時に、遺族の方への慰めや、励ましの言葉にもなります。主に、故人との思い出を振り返り、人柄や功績をたたえる言葉を贈ります。

弔辞を読むのは、一般的に故人と関係の深かった方です。葬儀の規模にもよりますが、3〜5人ほどの方が読む場合が多いようです。もし弔辞を依頼された場合は、快く引き受けるのがマナーです。

弔辞を孫が読む場合の基本マナー

祖父や祖母が亡くなった際、孫が代表して弔辞の依頼を受ける場合があります。前述のとおり弔辞とは「亡くなった方へのお別れの手紙」となります。孫の立場で祖父母に弔辞を読む場合は、形式ばった堅苦しい内容である必要はありません

語尾も敬語だけでまとめるのではなく「〜だよね」と言うようなくだけた表現を取り入れる方法もあります。実際に祖父母に語りかけるようなつもりで、自分の言葉で想いを表現しましょう。

ただし、親しい間柄である孫だったとしても、もちろんマナーや他の遺族への配慮は忘れてはいけません。また、幼い年齢の孫に弔辞を読ませる場合は、親やそれに代わる方が弔辞の内容やルールをしっかりと教示する必要があります。

大人が代筆する場合は、弔辞を読む子どもの年齢に適したわかりやすい言葉を使い、読めない漢字はひらがな表記にするなどの配慮も大切です。

以下の項目で、弔辞の長さや構成、使ってはいけない言葉などについて解説していきます。

弔辞の長さはどれくらいがふさわしい?

弔辞を読む長さは「1人につき3分ほど」が目安です。字数にすると約1,000文字、原稿用紙換算で2〜3枚程度になります。ただし、幼い子どもが読む場合は、読むスピードに合わせて文字量を減らすなど調節します。

弔辞は3〜5人ほどの方が読むのが一般的です。1人の弔辞であまりにも長く時間をとってしまうと、後のスケジュールにも影響が出てしまうので注意が必要です。

書き上げて見ると「短すぎるかも」と感じる方もいるかもしれませんが、弔辞は、伝わりやすく簡潔にまとめることが重要です。

また、本番では緊張して自分が思っているよりも早口になってしまう可能性もあります。意識して「ゆっくり」「はっきり」発音することを心がけましょう。書き上げた原稿は、実際に声に出して読みながら時間を確認してみましょう。

弔辞の基本構成

弔辞に決められた形はありませんが、以下の5つの要素を入れて構成するのが一般的です。それぞれについて解説していきます。

1、導入の言葉、挨拶

2、訃報が届いた際の気持ちを表す言葉

3、故人との思い出、人柄、功績など

4、感謝の気持ちや今後への想いなど

5、故人の冥福を祈るお別れの言葉

導入の言葉、挨拶

弔辞の導入部分では、実際に故人へ呼びかけるように、フルネームで名前を読むのが一般的です。成人した孫の場合は、「祖父(祖母)の〇〇」と名前を呼びかける、幼い孫が弔辞を読む場合は「おじいちゃん」「おばあちゃん」と普段と同じように呼びかけるのが自然です。

また、成人、社会人の孫の場合は「この度は、祖母(祖父)〇〇の葬儀に際して、ここに謹んで追悼の辞を述べさせて頂きます。」というように導入の挨拶を入れるとより丁寧です。

訃報が届いた際の気持ちを表す言葉

「お別れの言葉を伝えなければいけないこと、いまだに信じられない気持ちでいっぱいです」というように、訃報を知った際の悲しみ、驚きなどの気持ちを伝えましょう。

故人との思い出、人柄、功績など

ここが弔辞の一番の要です。長々と思い出を語るのではなく、故人との最も印象深いエピソードや、故人の人柄を象徴するようなできごとをわかりやすく簡潔に伝えましょう。もちろん、いくら思い出深いできごとであったとしても、故人のマイナスイメージに繋がるような話題は避けます。孫であれば「祖父母から教えてもらったこと」「祖父母の行動から学んだこと」などを伝えると良いでしょう。

感謝の気持ちや今後への想いなど

次に、故人への感謝の気持ち、今後の想いを伝えます。孫であれば「おじいちゃん・おばあちゃんから教わったことを大切にします」というように、祖父母とのエピソードと関連させた、前向きな想いなどを伝えると良いでしょう。

故人の冥福を祈るお別れの言葉

最後に、故人の冥福を祈り別れの言葉を伝えます。幼い孫の場合は「おじいちゃん・おばあちゃん、安らかにお眠りください」「ぼくたち・私たちのことを見守っていてください」というように、祖父母に呼びかけるように自然な言葉で伝えましょう。

弔辞の挨拶で使ってはいけない言葉

お葬式、お通夜などのお悔やみの場では、縁起が悪く使ってはいけないとされている「忌み言葉」が存在します。普段の生活の中で慣れ親しんだ表現も多くありますが、お悔やみの場にはふさわしくありません。弔辞の挨拶を考える際には、うっかり使ってしまわないように注意しましょう。

以下に代表的な「忌み言葉」をご紹介します。

重ね言葉(まだまだ・重ね重ね・次々など)

重ね言葉とは「まだまだ・重ね重ね・次々」のように、同じ言葉を2回重ねる表現のことを指します。これらは、不幸が重なったり、続くことを連想させる表現として、お悔やみの場ではふさわしくないとされています。

《例》まだまだ、ますます、重ね重ね、いよいよ、いろいろ、どんどん、つくづく、みるみる、わざわざ、かえすがえす、しばしば、たびたび、くれぐれも、たまたま、重々、次々、日々、時々など

繰り返し、継続、強調を表す言葉(また・続いて・さらになど)

「また・続いて・さらに」などの繰り返し、継続、強調を表す表現も、お悔やみの場にふさわしくありません。これは重ね言葉と同様に、不幸が繰り返したり、継続することを連想させる表現とされているためです。

《例》さらに、また、再び、続いて、続けて、重ねて、追って、これからも、今一度、再三、追伸など

不吉なイメージを与える言葉(苦しむ・倒れる・離れるなど)

お悔やみの場では、死ぬ、苦しむ、切るなど、不吉なイメージを与える表現は避けましょう。また、不吉なイメージと聞いてぴんとこない方もいるかもしれませんが、葬儀の場では「迷う」もNG 。これは「故人の魂が成仏できずに迷ってしまう」ことを連想させる言葉とされています。

《例》迷う、死ぬ(四)、苦しむ(九)、死亡する、倒れる、切る、離れる、沈むなど

死に関する直接的な言葉(死んだ・生きていた時など)

お悔やみの場では「死んだ」「急死する」「生きていた時」など、「死」に関する直接的な表現は避けましょう。これは、下記のように様々な言葉に言い換えることが可能です。また、故人の死因に関する話題は控えましょう。

《言い換え例》

 死んだ:亡くなる、ご逝去、他界、息を引き取る、永眠など

急死する:突然のこと、突然のお別れなど

生きていた時:生前は、お元気だった頃など

宗教・宗派にふさわしくない言葉

宗教や宗派によって、お悔やみの場で使われる言葉が異なることがあります。例えば、「供養」「成仏」「冥福」などは、仏語となるため、仏教での葬儀でしか使えません。また、同じ仏教でも「極楽浄土」「彼の土」など、浄土真宗の場合のみ使われる言葉も存在します。

弔辞を頼まれた場合は、事前に宗教・宗派をしっかりと確認しておきましょう

 

《仏教の葬儀でのみ使われる言葉例》

供養、成仏、冥福、往生など

《仏教(浄土真宗)の葬儀でのみ使われる言葉例》

極楽浄土、彼の土、西方浄土など

《キリスト教の葬儀でのみ使われる言葉例》

神に召される、昇天、帰天、召天など

《神道の葬儀でのみ使われる言葉例》

御霊、御安霊、守護神、帰幽、泉下など

【世代別】孫が弔辞を読む際の例文集

ここでは、孫が弔辞を読む際の例文集のご紹介します。例文集を参考にしながら、孫である本人ならではの視点とエピソードを入れてお別れの言葉を伝えましょう。

【小学生】の孫が弔辞を読む際の例文

小学生の孫が弔辞を読む場合であっても、基本的な弔辞の構成は変わりません。祖父母とのお別れが寂しい気持ちや感謝の気持ちを表現しましょう。

また、本人の意見を取り入れつつ、読みやすいように大人が代筆する方法もあります。その際は、読みにくい漢字や難しい言葉がないか、事前によく確認してあげましょう。

《例文》

「〇〇おばあちゃんへ

今日お別れの気持ちを伝えないといけないと思うとさみしくてたまりません。

毎年、夏休みやお正月休みに、おばあちゃんの家に遊びに行くのがいちばんの楽しみでした。プールや遊園地、動物園、いろんな場所へ連れて行ってくれたね。おばあちゃんの作る料理はおいしくて、ぜんぶ大好きだったよ。

いつも笑顔で優かったおばあちゃん。ぼくがおばあちゃんが大切にしている食器を壊してしまった時にも、おばあちゃんは怒らないで「ものを大事にすること」を教えてくれたね。

おばあちゃんとの思い出や、おばあちゃんが教えてくれたこと、ぼくは絶対に忘れません。

おばあちゃん本当にありがとう。ゆっくり休んでね。   孫代表〇〇」

【中学生〜高校生】の孫が弔辞を読む際の例文

中学生や高校生の孫が弔辞を読む場合も、基本的な構成は小学生の場合とそれほど違いはありませんが、語彙や表現の幅は広がります。感情やエピソードの細部を具体的に表現し、より聞き手に伝わる内容を心がけましょう。

《例文》

〇〇おじいちゃんへ

年末にお見舞いに行った時には、入院生活のこと、お母さんの幼い頃の思い出、いろんな話を聞かせてくれたおじいちゃん。あんなに元気そうに笑っていたのに、もうおじいちゃんと話すことができないなんて、まだ実感がわきません。

私にとっておじいちゃんは、なんでも相談できる先生のような存在でした。お母さんやお父さんには話しにくいことも、おじいちゃんにだったら不思議と素直に話せたよ。

私が進路について悩んでいる時にも、親身になって相談に乗ってくれたね。「自分が本当に楽しいと思うことを選びなさい」と言ってくれたおじいちゃんのおかげで、今私は、自分の夢に向かって頑張ることができています。

あの時は本当にありがとう。いつか私も、おじいちゃんのように、孫からなんでも相談してもらえるおばあちゃんになりたいです。

今まで本当にありがとうございました。

ご冥福をお祈りします。     孫代表 〇〇」

【大学生〜社会人】の孫が弔辞を読む際の例文

孫の立場であったとしても、大学生以上にもなると大人の一員として見られることになります。弔辞のマナーをきちんと守り、故人を偲ぶ気持ちを伝えつつ、他の遺族や参列者に対しても配慮ある内容を心がけましょう。

《例文》

この度は、祖母〇〇の葬儀に際して、ここに謹んで追悼の辞を述べさせて頂きます。

祖母とは、いつかこんな風にお別れの日が来ると覚悟はしていましたが、いざ祖母の霊前に立った今も、まだ実感できていない現状です。

祖母は昔から礼儀作法に厳しく、まだ幼い頃の私は、そんな祖母の存在が怖く感じることもありました。けれど、成人し社会人になった今、ようやく祖母の教えが身にしみてわかるようになりました。

食事作法や挨拶のこと、祖母がうるさいくらいに私に説いていたのは総じて「他人へのおもいやりや感謝の気持ちを忘れないこと」だということに気づいたのです。祖母の厳しいながらも優しい教えがあったからこそ、今の私があるのだと思います。

今更になってこんなことを言うのは遅いかもしれないけど、おばあちゃん本当にありがとう。おばあちゃんの孫である自分を誇らしく思います。

おばあちゃんの教えに恥じないように、しっかりした大人として生きていきます。私の成長を見守っていてください。ご冥福をお祈りします。 

これを以て、お別れの言葉と致します。   孫代表 〇〇」

まとめ

弔辞は、亡くなった方への最後の手紙です。基本のマナーをしっかり抑えつつ、お世話になったおじいちゃん、おばあちゃんへ気持ちが伝わる自分らしい手紙を贈りましょう。