お役立ちコラム
腕時計は着けても良い?お葬式にふさわしい腕時計とは
更新日:2024年06月23日
葬儀マナー
よく結婚式などの慶事では、「時間を気にしているように見えて失礼にあたる」とされ、腕時計はしていかないのが一般的な常識となっています。
では、お葬式のような弔事では、腕時計はどのような扱いになるのでしょうか。
特に普段よく腕時計をつけるであろう男性は、慶事と同様の扱いになるのか、それとも着用に何も問題ないのか、気になるところでしょう。
そこで今回の記事では、お葬式に参列する際の腕時計のマナーについて、わかりやすくご説明いたします。
この記事でわかること
目次
お葬式に腕時計をして行って良い?
先ほど、慶事の場では腕時計の着用はマナー違反になるとお伝えしましたが、お葬式の場合、腕時計をしていてもマナー違反にはあたりません。
お葬式のタイムスケジュールはタイトであるため、葬儀社の方はもちろん、参列者の方の時間確認も必要不可欠でしょう。
そうした理由から、お葬式での腕時計着用は咎められることはないのです。
ただし、お葬式中、あからさまに時間を気にしているような素振りで時計を確認するのは、慶事同様にマナー違反となります。
慶事のように着用自体がNGというわけではありませんが、時間を確認する際はまわりの方に配慮しましょう。
お葬式にふさわしい腕時計とは?
腕時計であればどのようなデザインのものでも着けて参列して良いわけではありません。
お葬式参列にふさわしい腕時計は、以下のようなものです。
デザイン
お葬式の場では、派手な装飾品は避けるのが決まりです。
腕時計のデザインは時間や日付けだけを確認できるような、シンプルなものが良いでしょう。
文字盤に数字が派手に装飾されていたり、カラフルであったりするものはお葬式の場にふさわしくありません。
文字盤の色
腕時計で一番目立つ文字盤の色は、白か黒が無難と言えるでしょう。
黒い喪服に合わせることを考えても、白か黒が適しています。
派手な印象を与えるゴールドや原色などの文字盤は避けてください。
ベルトの種類
ベルトの種類は、黒の革ベルトがもっとも適していると言われています。
ステンレスなどの金属のベルトは、喪服を着た時に目立つため向いていません。
お葬式の場では、殺生をイメージさせる革製品は厳禁とされていますが、実は腕時計に関しては例外です。
黒い革ベルトは光沢があるものとないものとがありますので、お葬式という場面を考慮し、光沢がないものを選びましょう。
針の本数
針の本数にまで決まりがあるのかとうんざりされる方もいらっしゃるかもしれませんが、針が多い腕時計はどうしてもカジュアルになりがちです。
フォーマルな場面で着けられる腕時計は、針が2本または3本のもの。
時間と分の2本、それに加えて秒針の3本です。
お葬式にふさわしくない時計
それでは、具体的にどういった腕時計がお葬式の場にふさわしくないのでしょうか。
例として、以下のようなものはお葬式に着用していくべきではありません。
クロノグラフの時計
クロノグラフとは、時計と計測の機能をあわせもつタイプの、どちらかと言えばスポーティーな時計です。
見た目も男性的でゴツゴツしたようなものが多め。
袖から見える時計が目立ちすぎますし、カジュアルでオシャレな印象のクロノグラフの腕時計は、お葬式などのフォーマルな場では不適切となります。
文字盤が大きすぎる時計
文字盤が大きすぎる時計も、お葬式などの場では不適切です。
文字盤が大きいと、こちらもクロノグラフ同様にカジュアルな印象を与えてしまいます。
どうしてもオシャレ重視に見えてしまいがちであるため、文字盤のサイズにも気をつけてください。
宝飾のある時計
ダイヤモンドなどの宝飾加工が施された派手な時計もタブーです。
ベゼルやブレスレットの装飾はもちろん、文字盤のポイントダイヤなども避けましょう。
宝石でなければいいのかというと、そういうわけでもありません。
たとえ装飾がガラス製だったとしても、ポイントで使われていると一見宝飾に見えかねないため、あくまでもシンプルを意識した時計選びをしてください。
スマホを時計代わりにする
スマートフォンを時計代わりにするのは、論外と言えます。
スマートフォンはお葬式の間、そもそも電源を切っておくのがマナー。
お葬式中にスマートフォンの画面を覗いていては、大変な失礼にあたります。
また、あからさまに時間を気にしているような素振りもマナー違反にあたりますので、二重の意味で気をつけましょう。
腕時計はわざわざ用意しなくてもいい
もしお葬式にふさわしい腕時計を持っていない方は、わざわざ用意する必要はありません。
腕時計を着用すること自体はマナー違反ではありませんが、先述のとおり、お葬式中に他の方に「時間を気にしているのかな?」と思われるように時計を確認するのはマナー違反です。
基本的にお葬式当日の腕時計の役割は、電車の時間や葬儀場の受付時間を確認すること。
会場に入る前であればスマートホンで時間を見るのはマナー違反になりませんので、それで事足りるのであれば、葬儀用の腕時計をわざわざ用意する必要はないのです。
故人をお見送りする大事な時間は手元にまで気を配ろう
服装はもちろんですが、お葬式には腕時計やバッグなどにもしっかりルールがあります。
お葬式への参列回数が少ない方は、余計にそのマナーが曖昧なものになっていることでしょう。
しかし、「お葬式に慣れていないから」といって、マナー違反が許されるわけではありません。お葬式での常識を心得ていなければ、ご遺族や故人にも失礼にあたります。
普段腕時計を着ける方は、お葬式にもうっかりいつもの腕時計を着けて行ってしまいそうですが、その腕時計で本当に大丈夫でしょうか。
今一度、お葬式にふさわしい腕時計かどうか、よく確認してみてください。
記事監修者
株式会社京花代表の石野 泰弘。京花は板橋区を中心に、1都3県を中心に活動している葬儀社です。
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