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葬儀の親族の対象は?親族が参加する場合の香典などのマナーを紹介

更新日:2020年10月08日

親族として葬儀に参列する場合、どのようにふるまうべきか戸惑うという人も多いのではないでしょうか。

遺族ほど近くなく、かといって一般参列者ほど遠い関係でもないため、服装や香典、マナーなど迷うことがたくさんあるでしょう。

そこで今回は親族として葬儀に参列する場合のマナーや、葬儀の中での親族の範囲についてご紹介します。

この記事でわかること

 

目次

葬儀での親族の範囲は「親戚付き合いがあるかどうか」で決まる

民法で定められている親族とは、6親等以内の血族(はとこまで)とその配偶者ならびに3親等以内の姻族(義理の甥姪まで)になります。

ただし、葬儀では3親等以内の親族が対象の目安と考えていいでしょう。
故人の子供とその配偶者、両親、孫、おじ・おば、甥、姪、兄弟姉妹とその配偶者がこれに該当します。

また、故人の配偶者が喪主になった場合はその両親が含まれたり、子が喪主になった場合はその配偶者の親も親族の対象になるケースもあります。

つまり、故人や遺族と親戚付き合いがある間柄であれば親族と考えていいでしょう。

遺族と親族の違いは故人と生計を共にしているかどうか

では、遺族と親族にはどのような違いがあるのでしょうか。

遺族は故人の家族であった人たちのことです。
つまり、故人が亡くなるまで生計を共にしていた配偶者や子世代が該当します。
独立して別生計を立てている子世代の場合は、遺族ではないと考えるのが一般的です。

故人が長い間1人暮らしをしていた場合など「遺族」の該当者がいない場合は、血縁が最も濃い人や関係性が最も近い人が親族代表として喪主になります。

家族葬の場合は葬儀の規模で参列する親族が決まる

遺族とごく近い親族だけで行われる家族葬では、その規模によって参列する親族の範囲が決まります。

葬儀の規模 参列する親族の範囲
10名前後 故人の配偶者、子どもとその配偶者、親・孫
20名前後 上記+故人の兄弟姉妹とその配偶者
30名前後 上記+故人のいとこや甥・姪

実際のところは、故人との生前の関係性や葬儀会場までの距離などから参列が困難なケースもあります。故人が亡くなった年齢によっては優先順位が変わることもあります。

親族の役割と一般参列者に対するふるまい方

故人を亡くした悲しみの中、葬儀の準備に追われる遺族をサポートするためにも親族の役割は重要です。参列者への応対など遺族の手がまわらない部分を手伝いましょう。

遠縁でも親族席に座っていれば、一般参列者からお悔やみの言葉をかけられることもあるでしょう。

自分は遺族ではなく、遠縁の親戚だからどのように返せばいいのか迷うところですが、遺族側の1人として「本日はありがとうございます」「恐れ入ります」とスムースに返しましょう。

親族の香典相場は故人との関係によって変わる

親族として葬儀に参列する場合の香典相場は次の通りです。

故人との関係 香典の相場
両親または義父母 5~10万円
兄弟姉妹または義理の兄弟姉妹 3~5万円
祖父母(本人が親の扶養の場合は不要) 1~5万円
おじ・おば 1~3万円
いとこ 5千~3万円
その他の親族 5千~3万円

一般参列者の香典相場は5,000円前後ですから、これを下回らないようにするのがマナーです。

相場金額に幅があるのは、本人の年齢や立場、付き合いによって変わるからです。

親族の服装と持ち物

葬儀における親族の服装は一般参列者とほぼ同じです。
しかし、持ち物は手伝いの可能性を考慮してエプロンや割烹着などの用意が必要です。

喪服には3つの種類がある

喪服には正喪服・準喪服・略喪服といった3つの種類があります。

正喪服は正装で、遺族または喪主の立場に近い親族が着用するものです。

準喪服は一般的な喪服で、親族から一般参列者まで着用します。喪主や遺族が着用するケースもあります。

略喪服は、仕事帰りなど急に葬儀に参列することになった場合や、法事の際に身につける服装です。

具体的にどのようなものが該当するのか表にまとめました。

正喪服 【和装】黒紋付き羽織袴・黒無地和服
【洋装】モーニングコート、黒アフタヌーンドレス
準喪服 ブラックスーツ、黒ワンピース、黒アンサンブルなどの一般的なブラックフォーマル
略喪服 ダークスーツ、地味目な色のワンピース・アンサンブル

葬儀の親族は正喪服を身につけないのがマナー

葬儀の場での親族の服装は、一般参列者と同様の喪服を着用します。

男性はブラックスーツに黒ネクタイ、ベルトに靴を身につけます。
女性はブラックフォーマルのワンピースにジャケット、黒ストッキングを身につけるのが基本ですが、手伝いなどで立ったり座ったりを繰り返す場合などは黒のパンツスーツでも構いません。
アクセサリーは真珠の1連ネックレスとシンプルな結婚または婚約指輪のみ身につけるのを許されています。

注意が必要なのは、遺族が身につけるのに適している紋付の黒い着物などの正喪服を親族は身につけてはならないことです。

最近は遺族も正喪服ではなく準喪服を身につけるケースも多いため、親族が正喪服を身につけていると目立ってしまいます。

また、故人とのお別れというフォーマルな場ですから、身につける喪服は汚れやシワがないようにしましょう。清潔感が大切です。

靴やバッグはエナメルや本革のものを避ける

靴やバッグなども黒のシンプルなものを選びましょう。

ただし、エナメルなど光沢のあるものや、「殺生」をイメージする本革のものはタブーです。合皮または光沢のない布製のものを身につけることをおすすめします。

化粧はラメや派手な印象のものは避ける

葬儀はフォーマルな場ですからメイクは必須です。

しかし、ラメやパールが入ったものや、明るい色や派手な印象のものを使うのは避けましょう。ナチュラルなメイクを心がけましょう。

子どもは制服か白シャツと黒か紺のボトムスを着用

子どもが親族として葬儀に参列する場合、中学生や高校生は学校の制服を着用します。
しかし、最近の制服は紺や黒以外の色を使われているケースも増えていますから、ブラックスーツや黒ワンピースを着用してもいいでしょう。

小学生以下の子どもは、男子であれば白シャツに黒・紺のパンツ、女子は白ブラウスに黒・紺のスカートを身につけましょう。

どちらとも黒や紺のセーターやベストを着用し、白のソックスと黒い靴を履きます。

親族が用意する供物の種類は4つ

葬儀のために親族が用意する供物には供花・盛籠・花輪・小包の供物があります。一般参列者も用意できるものですが、ここでは親族が用意する場合についてご紹介します。

親族が贈る供花

供花のほとんどは祭壇の脇に飾られる背の高いスタンド状の花で、スタンド脚部分には「親族一同」「子供一同」などの芳名名札が掲げられます。

個人名で贈るよりも、親戚の立場の人同士で相談し、供花代を折半して贈るのが一般的です。
身内の間で供花を用意する場合、喪主が葬儀社や花屋に手配するケースがほとんどです。

スタンド花の相場は1本あたり15,000~20,000円程度です。

供花を飾る順番は故人に近い人を中心に、順番に飾ります。例えば、子供一同を中心にする場合、兄弟姉妹一同、孫一同、親族一同と続きます。
葬儀会場での席順と同じです。

親族が贈る盛籠

盛籠とは、果物や缶詰を詰めた籠に名札をつけた供物のことです。供花と同じように祭壇の脇に飾られます。立場が同じ人たちで話し合い、贈るかどうか、予算をどうするかを決めます。

盛籠の相場は1つ10,000円前後です。

親族が贈る花輪

花輪は葬儀会場の玄関先に飾られる、背の高い大きな造花で作られたものです。

同じ立場の人たちで贈るかを決めますが、親戚一同で供花を贈るから子供一同で花輪を贈ろうというように親族の中で分担するケースもあります。

花輪の相場は1本15,000~20,000円程度です。

花輪はもともと自宅で葬儀を行なう際に玄関先を華やかにするための風習だったため、都市部などセレモニーホールでの葬儀が多い地域では飾られないケースがほとんどです。

親族が贈る小包での供物

親族に限らず、菓子折りなどにのしをつけてお供えするケースもあります。

「〇〇一同」など複数の人で供物を贈らない場合、個人名で高額な品を贈るのは避けたい場合におすすめです。

小包の中身はジュースやビール、お菓子などの飲食物で、葬儀用ののしをかけてもらいます。
のしは白黒の水引が印刷されたものか、地域によっては黄白の水引が使われます。
表書きは浄土真宗なら「御仏前」、それ以外は「御霊前」とします。
小包の相場は3,000円~5,000円程度です。

親族が葬儀の場で手伝えること

葬儀で必要な手伝いは色々ありますから、何か手伝えることがあれば率先して動きましょう。親族が手伝えるものの例をいくつかあげてみました。

葬儀社のほうで手配しているものがないか、確認も必要です。

*受付・会計係
*控室での湯茶接待
*撮影
*駐車場係
*会場案内係
*買い出し
*運転手

受付・会計係はお金を扱うため信頼できる人が依頼される

受付係は参列者から香典を受け取り、香典返しを渡します。
会計係は受付から香典袋を受け取り、中身を改めて香典帳に記載した後、遺族に渡すまで香典を管理する重要な役割があります。
受付係が会計係を兼務するケースも多いようです。

そのため、遺族が信頼できると思える人に依頼するものですから、立候補ではなく遺族側から指名されたら引き受けましょう。

控室を訪れる参列者にお茶やお菓子でもてなす

火葬中など、控室で待機する時間にお茶やお菓子でもてなす係も必要です。火葬場で葬儀を行なう場合は、葬儀社の方で接待係を手配するケースもありますが、通夜を自宅で行う場合などは必要不可欠です。

地域によっては黒いエプロンや白い割烹着を身につける風習がありますから、事前に確認して用意しておきましょう。

葬儀の場を撮影する係は依頼されたら引き受ける

葬儀の場を写真に収めたいと思う人もいる反面、葬儀シーンを写真に残すことを不謹慎、縁起が悪いと考える人もいます。

勝手に撮影するのではなく、遺族に依頼されたら撮影するようにしましょう。

通夜の際に駐車場で車を誘導する

葬儀会場の駐車場係は葬儀社側で手配済みなケースも多いですが、たまに誘導員がいないこともあります。そうした時に親族が率先して駐車場の案内を引き受けることで、混乱が避けられるでしょう。

こまごまとしたものの買い出し

葬儀では、控室で出すお茶の葉やお菓子が足りない、遺族が黒ストッキングを伝染させてしまったなどの小さなトラブルがよく起こります。

遺族や葬儀社は葬儀の準備や参列者の応対で手がいっぱいですから、買い出しに行くのは難しいケースも多々あります。そのような時は、手が空いているときに何か買ってくるものはないかと遺族に声をかけましょう。

参列者の送迎車の運転手

自宅から葬儀会場、葬儀会場から火葬場などへ移動する際にバスが用意されてず、自家用車などを乗り合わせるケースもあります。

バスが手配されてあっても、全員が収まりきらない時などにも自家用車やタクシーが必要となります。日常的に運転している人は、自分の車に乗り合わせることを提案するのも手伝いの1つとなるでしょう。

親族が知っておきたい葬儀当日の流れ

親族として葬儀に出席する場合、一般参列者とはどのように違うのでしょうか。手伝いをするためにも当日の流れは一通り知っておきましょう。

通夜では開始1時間前くらいには会場へ到着

親族は遺族とともに一般参列者を迎える立場にあります。通夜が始まる40分~1時間くらい前には会場へ到着します。

自分の座る席を確認したり、司会から焼香の順番などの説明がある場合はしっかり聞いておきます。

もっと前に喪主宅または安置場所で納棺式に立ち会うケースもありますから、喪主に通夜会場に直接向かうのか、納棺式に立ち会うのかを確認しておきましょう。

受付や駐車場誘導係などの手伝いを引き受けた場合は、持ち場について葬儀社スタッフに仕事内容の説明を受けます。

受付係は香典やお返しを扱うため、特にしっかりと聞いておきましょう。

通夜が始まれば、順番に従って焼香をするのみです。
通夜の後の通夜ぶるまいは親族も含め参列者は全員参加するのが一般的です。少しでも箸をつけるのがマナーですが、次の日(告別式)もあるため遺族の負担を減らすためにも、席に着いてから1時間程度を目安においとましましょう。

2日目は長丁場でも途中退出する時は必ず遺族に挨拶する

2日目は告別式から出棺、火葬、精進落としとかなりの長丁場になります。
告別式は午前中から始まるケースがほとんどです。10時ごろ開始された場合、精進落としが終わるのは15時ごろになるでしょう。

当日は次のような流れで進みます。

喪主と親族が集合(当日の流れ確認・受付準備)

会葬者の受付開始(~葬儀開始の10~15分前)

葬儀開始

僧侶による読経開始

弔辞

弔電の紹介

焼香開始

閉式

出棺

火葬

骨上げ

遺骨法要(初七日に行われるケースがほとんど)

精進落とし

通夜と同様、会場には開始の40分~1時間前後に到着します。遺族に挨拶したのち、自分の席の確認をしたり、手伝いをする場合は持ち場につきましょう。

焼香の順番は通夜と同じです。
告別式の後は、お別れの儀で故人と最期のお別れをしながら顔周りに花を1輪ずつ捧げます。

出棺時は棺を霊柩車へ移動するのに親族が手伝うケースもあります。故人に対して子や孫など血縁が近い男性は率先して手伝うのが一般的です。

火葬場へは故人と血縁が濃い人が向かいますが、遠縁の場合は立ち合っていいものか迷うところでしょう。

遺族から火葬の後の精進落としに参加するよう言われている場合、精進落としの会場が火葬場にあるケースでは一緒に向かう必要があります。しかし、精進落としが火葬場から葬儀会場に戻ってから行われる場合は、そのまま葬儀会場に残っても構わないでしょう。

火葬場に向かうバスの席がかなり空いていたら一緒に向かう、満員なら式場で待つというように自分なりの方針を決めておいたり、同じような立場の人と相談して決めるのもおすすめです。

精進落としは開始から2時間程度で終わるのが一般的ですが、火葬から骨上げまでの時間に行われるケースも増えています。

帰りの電車の時間がせまっているなどの事情があれば、途中でおいとまします。しかし、必ず遺族に挨拶してから退出するのがマナーです。

親族の葬儀における席順

葬儀の席では、上座に喪主が座ります。そこから外側、右後ろの方向で順に座っていきます。

喪主の隣には喪主の家族(配偶者や子供)が座り、故人の子供や兄弟とその家族、いとこや甥姪、その他の親戚と続きます。

親族の焼香の順番は席順と同じ

僧侶が焼香を済ませたら、遺族や親族が焼香します。
喪主、喪主の配偶者、その子供、故人の兄弟のように席順と同じ順番で行なわれるのが一般的です。

親族代表のあいさつは喪主が行なうのが基本

葬儀では遺族の代表が葬儀の参列者へあいさつをする機会があります。
喪主が行うのが一般的ですが、喪主の代わりとして親族代表があいさつするケースもあります。

喪主に代わってあいさつする旨をあいさつの最初にいいましょう。

親族代表があいさつするタイミングとしては、次のような場面が考えられます。

*葬儀の最後
*出棺するとき
*御斎(おとき=法要後の会食)のとき

喪主以外が親族代表のあいさつをする場合の例文

親族代表としてあいさつする場合の例文をいくつかご紹介します。

【例文1】故人が病死したケース・告別式閉式の際に

本日は、皆様方御多忙中にも関わりませず、故人のために御会葬くださいまして誠にありがとうございました。故人存命中は皆様方には格別なご厚情を賜り、また、発病後はご丁重なお見舞いを頂戴いたしまして、本当にありがとうございました。私ども親族一同も、あらん限りの看護をいたしましたが、天寿の致すところでございましょうか、〇〇才を一期として〇〇日永眠いたしました。

本日、かように盛大なお見送りを受けまして、故人もさぞや満足していることと存じます。なお、後に残ります遺族一同にも、個人同様のご厚誼を賜りますようお願い申し上げ、はなはだ粗辞ではございますが、お礼のごあいさつとさせていただきます。

—————-

【例文2】故人の長女があいさつ(喪主は別にいる場合)

遺族を代表いたしまして、皆様にご挨拶申し上げます。
私は故人〇〇の長女の◇◇でございます。

本日はお忙しい中、父〇〇の葬儀にご会葬いただきまして誠にありがとうございます。
生前、故人に寄せられました皆様からのご厚意に対し、故人になり替わりまして御礼申し上げます。

父は、仕事が忙しく一緒に過ごす時間は少なかったのですが、家族を気遣い、いつも頼りになる存在でした。

本日、このようにたくさんの方が父の葬儀のために駆けつけてくださり、あらためて父の人柄が偲ばれるようで感慨深く思います。

私どもは未熟ではございますが、故人の教えを守り、精進していく所存でございます。

今後とも、故人と同様にご指導・ご鞭撻いただきますよう、よろしくお願い申し上げます。

本日は誠にありがとうございました。

—————-

【例文3】出棺時にするあいさつ

遺族を代表しまして、皆様に一言ごあいさつを申し上げます。本日は、お忙しい中、ご会葬・ご焼香を賜り誠にありがとうございました。

おかげさまをもちまして、葬儀・告別式も滞りなくすみ、これより出棺の運びとなりました。

生前はひとかたならぬご厚誼にあずかり、ここに最期のお見送りまでいただきまして、故人もさぞかし感謝していることと存じます。

今後とも、残されました私どもにも故人と同様にご指導賜りますようお願い申し上げます。

親族が参列できない場合は早めに連絡する

葬儀は予測できるものではないため、仕事や病気などでどうしても葬儀に参列できないケースもあります。

そのようなときは、可能な限り早く喪主に連絡しましょう。
喪主になった人は葬儀の準備で忙しいはずですから、電話でやむを得ない事情がある旨を手短に伝えます。お悔やみの言葉も忘れないでください。

弔電や供花などで弔意を示せる

葬儀に参列は出来なくても、弔電を送ったり、供花を手配するなどして弔意を示せます。

弔電を送る場合は忌み言葉などに注意が必要です。定例文も活用しましょう。供花を贈る場合は、葬儀にふさわしいお花を贈れるように、葬儀社に事前に確認することをおすすめします。

香典を郵送する場合は、不祝儀袋に現金を包んだものをお悔やみの手紙を添えて封筒に封入します。現金書留をおすすめします。

葬儀から1週間以内をめどに贈るのがマナーですが、遅くても1ヵ月以内には届くように手配しましょう。

葬儀後に弔問する場合の注意点

葬儀の後に弔問にうかがう場合には、いくつかの注意点があります。

*事前に相手の都合を確認してからうかがう
*相手から弔問を辞退された場合は香典や供物を郵送するだけにする
*5~10分程度で済ませる(長話はしない)
*お悔やみの言葉を忘れない(忌み言葉に注意)

【持ちものについて】

*喪服は着用せず、落ち着いた色合いの平服を身につける
*素足はNG。ソックスやストッキングを履きます
*結婚指輪以外のアクセサリーは外し、濃いメイクは避ける
*菓子折りや果物などの供物を持っていく。4,000円以内で肉・魚など生ものは避ける
*花や線香、ロウソクなどお参りに使えるものを持っていくのがおすすめ
*故人の好きだった花、白や淡い色彩の花がおすすめ
*自分の数珠を持参する(故人や遺族の宗教が仏教の場合)
*香典を持っていく場合は表書きに注意(四十九日を過ぎた場合は「御仏前」)

親族も飲酒はできるが飲みすぎに注意

葬儀の後は精進落としで故人を偲ぶ場として食事とお酒が用意されています。
喪主からお酌された場合は、ありがたくお酌を受けましょう。

ただし、体質的にアルコールに弱い人や車を運転する人はお酌を断っても問題ありません。

親族に限ったことではありませんが、飲みすぎて酔っぱらったり、周囲に迷惑をかけるのはマナー違反ですから注意が必要です。

最近はビールに味も見た目もよく似たノンアルコールビールなどもありますから、そちらを飲むのもおすすめです。

故人・遺族との関係性を理解して葬儀に参加する

親族とは6親等以内の血縁と3親等以内の姻族と法律で定められていますが、葬儀の場合は故人や遺族と親戚付き合いがあったかどうかで決まります。

香典の相場金額も故人との関係性や年齢・立場などで変わります。

葬儀当日は黒の一般的な喪服(準喪服)を着用し、髪型やメイクは控えめに清潔感を損なうことがないように注意が必要です。長い髪は後ろで1つにまとめるなど焼香の際に髪が顔にかかって邪魔にならないようにします。

親族は受付や案内係などの手伝いをするケースも多く、当日の流れは事前に把握しておくことをおすすめします。通夜も告別式も開始時刻の40分~1時間前には会場に到着するよう心がけましょう。

席順は喪主とその家族を先頭に順番が決まっています。焼香の順番も同様です。

やむを得ない事情で葬儀に参列できない場合は、弔電や供花を手配して弔意を示すこともできます。

葬儀後に弔問に伺う場合は、事前に相手先に都合を聞くのがマナーです。弔問を辞退された場合は、無理やり押し掛けることはせずに香典や供物を郵送するだけに留めましょう。

このように葬儀における親戚の役割やマナーをしっておけば、いざと言う時の対応に困りません。

マナーは一通り知っていると思っていても、今一度確認してみましょう。

石野泰弘

記事監修者

株式会社京花代表の石野 泰弘。京花は板橋区を中心に、1都3県を中心に活動している葬儀社です。

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