お役立ちコラム
葬儀にふさわしい髪型マナーを男女別に紹介
更新日:2024年06月23日
葬儀マナー
葬儀に参列するうえで、服装だけでなく、気を配らなければいけないのが髪型です。しかし、葬儀というのはほとんどの場合突然参列することになるので、事前に準備できません。
突然の別れの悲しみや、服装のマナーやしきたりを調べることに精一杯で、髪型まで気を配りきれないこともあるでしょう。
この記事では、葬儀にふさわしい髪型を男女別にご紹介します。いざというときのためにも、最低限守らなくてはいけないマナーは理解しておきましょう。
この記事でわかること
目次
葬儀の髪型は礼儀礼節が感じられるように整える
葬儀は故人を偲び、悼む心で参列するものです。年齢に関わらず葬儀のマナーを基準に髪型も合わせる必要があります。
葬儀の髪型の基本は、どんなヘアスタイルの人であっても清潔ですっきりとまとまっていて、礼儀礼節が感じられることが重要です。普段は無造作ヘアやエアリーなパーマヘアにしている人でも、葬儀のときはまとめ髪にするなどして、きちんと整えましょう。
葬儀では乱れやすい髪型はNG
葬儀の髪型のマナーはいろいろありますが、絶対にしてはいけないのが、乱れやすい髪型です。葬儀は、受付けやご焼香のとき、ご遺族への挨拶、お手伝いの方や知り合いに会ったときなど、頭を下げる機会が多く、髪が乱れやすいです。
髪を触ったり、髪型を直したりするのはマナー違反ですので、できるだけ崩れないようにしておきましょう。
芸能人のお葬式を見ると、葬儀のマナーが徹底されていない人もいたりしますが、一般的に髪が乱れやすい髪型や髪が目や顔にかかるような髪型はNGなので注意してください。
髪が乱れて顔にかかるような長さであれば、男女問わず顔が隠れないようにきちんとまとめておく必要があります。
髪色は明るさによって対処する
髪型は、整髪料で固めたり結んだりすればどうにかなりますが、一番慌ててしまうのが髪の色ではないでしょうか。
今は髪を染めている方も多いですが、葬儀だからといってすぐに髪の色を変えるのは難しいため、いざ葬儀に参列するとなった場合どうすればよいか悩んでしまうでしょう。
ここでは、髪色に関するマナーをご紹介します。
奇抜な色でなければ問題ない
ヘアカラーをしているとしても、ダークブラウンやアッシュブラウンなど黒に近い色であればそのままで大丈夫です。
また、ご高齢の方で多少派手な色であっても、白髪染めのカラーであれば特に暗く染め直す必要もないでしょう。
当たり前ですが、染めているわけではなく、地毛が明るいカラーという場合も問題ありません。
明るい髪色はカラースプレーで黒くする
同じブラウンでも明るめだったり、金髪や白に近いカラーに染めていたりするのであれば、必ず染めましょう。
そうはいっても、カラーリングには時間がかかりますし、1度染めるとしばらく元に戻りません。
1回出席するだけの葬儀であれば、カラースプレーで対応するだけで十分です。
女性の場合、スプレーの範囲が広くて上手く染められないということもあるでしょう。もしスプレーが難しいようであれば、黒髪のウイッグを使うことで手軽に髪色も髪型も葬儀用に整えられます。
男性の髪型はラフにならないように注意!
最近は男性でも髪型にこだわっている方も多く、個性的な髪型にしている方も増えています。
ただ、髪型によっては、たとえまとまっていても葬儀には適さない場合があるので、男性の髪型のマナーを確認しておきましょう。
髪をまとめるためであれば整髪料の使用は問題なし
短めの髪型の場合、ワックスを使って毛先を遊ばせたり、スプレーで流れを固めたりするのが一般的です。
葬儀では、髪を立たせたりパーマのままスタイリングしたりするのはNGですが、整髪料を使うこと自体は問題ありません。
特に、ワックスを全体に付けてまとめないとぼさぼさになってしまう、スプレーでまっすぐに固めないとパーマが出てしまうという場合は、整髪料をしっかり使って髪をきちんとまとめることが重要です。
ただし、髪がテカテカになったり強い香料が入っていたりするのはマナー違反になりますから気を付けてください。
男性の髪型マナーは清潔感が重要
男性の髪型の基本は、短髪でも長髪でも清潔感があるスタイルにすることです。男性の場合、少しでも手を抜くとだらしなく不衛生な印象になりますし、ヘアスタイルによってはラフになりすぎてしまいます。
特に注意したいのは前髪です。垂れ下がっている前髪は必ずオールバックかサイドに流して固めてください。
最近は、少し長めの髪でパーマをかけるというスタイルが流行っていますが、こういった髪型のまま葬儀に出るのは失礼です。
葬儀は自分の個性やおしゃれをアピールする場ではありません。自分の好みではなく、清潔感や礼儀を感じられるような髪型に整えましょう。
女性の髪型は長さに合わせてまとめること
葬儀のときの女性の髪型は、どんな長さであっても乱れないようにすること、ふわふわの巻き髪など華やかさを感じるヘアスタイルにしないことが基本です。
多くの場合、まとめるのが一般的なので、長さに合わせて綺麗にまとめられる髪型にしましょう。
ショートの場合はそのまま整髪料でまとめる
ショートヘアであれば、髪色が派手でない限り特に何もする必要はありません。無理にまとめても、後れ毛が出たりするとだらしない印象になってしまうので、そのままで大丈夫です。
前髪が長かったりワンレングスだったりする場合は、目が隠れないように整髪料を使って顔に髪の毛がかからないようにしましょう。
ミディアムはカジュアルなまとめ髪にならないように注意
ミディアムヘアはレイヤーが入っていたり、1つにまとめたりするのが難しいため、ハーフアップにする方も多いようですが、ハーフアップは華やかな印象があるので葬儀には向いていません。また、ミディアムでハーフアップにすると後れ毛が出てしまうことがありますが、後れ毛も葬儀ではマナー違反です。
冠婚葬祭では、髪を結ぶ位置に関して耳より上は慶事で、耳より下は弔辞というしきたりがあります。
ミディアムだと、髪の長さによっては耳より下でまとめるのは難しいかもしれませんが、慶事ではないのですから髪をまとめる位置には注意してください。
上手くまとめられないようでしたら、髪全体に整髪料を馴染ませて、後ろの低い位置できっちりとひとまとめにしましょう。
ロングの場合はシニヨンなどきちんとした髪型に
ロングヘアの場合、1つにまとめるだけでもマナー違反にはなりませんが、髪の毛の露出が多くなりすぎてしまいます。
また、真珠のネックレスなどに髪が引っかかってしまうこともあるので、シニヨンなどお団子にするのがベストです。シニヨンが上手くできないのであれば、ヘアネットを使ってまとめるとよいでしょう。
髪をまとめる位置は必ず耳より下にしましょう。三つ編みや編込みはNGです。三つ編みはカジュアルな髪型ですし、編み込みもおしゃれな感じになってしまうので、葬儀に参列する髪型ではありません。
ヘアアクセサリーのマナーについてご紹介
女性の場合、髪をまとめるのにヘアアクセサリーを使うという方もいるでしょう。ヘアアクセサリーを使えば、まとめた髪がたるんだり髪型が崩れたりするのを防げます。
ただし、葬儀のときにはヘアアクセサリーにもマナーがあるので、非常識なものを使わないようにチェックしておきましょう。
ヘアアクセサリーは黒が鉄則
ヘアアクセサリーのデザインに関しては、バレッタやヘアネットのように派手ではなく目立たないデザインであれば基本的に制限はありません。ただし、絶対に守らなくてはいけないのがヘアアクセサリーのカラーです。
おとなしめの色であればよい、と思っている方も多いようですが、葬儀では黒が鉄則です。それ以外では、濃紺であればマナーの範囲内でしょう。
たとえ派手ではないブラウンやグレーであっても原則としては着けないのがベストです。
黒か濃紺のヘアアクセサリーがないという場合は、着けずにピンや黒いゴムで髪をまとめてください。
光る素材はマナー違反
葬儀のときには、たとえ黒の靴であっても光沢の出る素材は厳禁です。バッグに使われる金具以外は、葬儀では光るものを使ってはいけません。
これはヘアアクセサリーも同様です。黒い素材を使ったヘアアクセサリーだとしてもスワロフスキーやスパンコールなど、光る素材をあしらっているものは着けないようにしましょう。
オーガンジーなどの素材も角度によってツヤ感が出て光って見えることがあるので、できれば着けないのがベストです。
カジュアルなアイテムは着けない
髪をまとめるヘアアクセサリーにはいろいろな種類がありますが、カチューシャやシュシュのようにカジュアルなものは使わないのが基本です。
カチューシャは前髪をすっきりと上げるのに便利なアイテムですが、少しでも装飾が付いているとラフな印象になってしまいます。使う場合は黒で装飾がいっさい付いていないものにしましょう。
シュシュは、ひらひらした素材や光沢のある素材を使っているものが多く、結んだ部分も華やかになってしまうため、原則として使わないでください。
葬儀にふさわしい髪型で故人を偲びましょう
親しい人や親族が亡くなったときは、髪型のことを気にする余裕はないかもしれませんが、葬儀に参列する場合はやはりマナーを守ることが大切です。
どういったヘアスタイルであっても、清潔感を大事に華美にならないように気を付けることが重要です。
葬儀にふさわしい髪型に整えるのは故人を心から偲ぶ気持ちを表わすことに繋がるので、自分の好みではなく葬儀のマナーに合わせた髪型に整えるようにしましょう。
記事監修者
株式会社京花代表の石野 泰弘。京花は板橋区を中心に、1都3県を中心に活動している葬儀社です。
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