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葬儀にスーツはあり?服装のマナーや注意点を紹介

更新日:2020年08月19日

葬儀に着ていく服といえば喪服が一般的です。
しかし、社会人になったばかりで喪服を持っていなかったり、サイズが合わなくなったりしていると、喪服をわざわざ新調するのが面倒に感じることもあります。
急な葬儀で喪服の準備が間に合わないということも少なくありません。
そんなときに思いつくのが「黒いビジネススーツでもよいのでは?」という考えです。

確かに黒いスーツは形が喪服によく似ていますが、葬儀に着ていくことがマナー違反にならないのか疑問が残ります。
ここでは葬儀でのスーツ着用について解説し、服装に関係する葬儀でのマナーと注意点についても考えていきます。

葬儀にスーツで参列するのはマナー違反?

葬儀での服装は地域の慣習や遺族の意向に従うのが最適ですが、どのような地域や場面でも間違いないのは礼服です。
礼服は冠婚葬祭などの改まった席で着用する服のことをいい、喪服やブラックスーツも礼服の中に入ります。

ブラックスーツであれば葬儀に着て参列して問題ありません。
しかし、ブラックスーツ以外のビジネススーツは葬儀には適していません。
ブラックスーツは黒いビジネススーツのことではないため、単純に黒いだけのスーツを着ていくとマナー違反です。

黒いビジネススーツとブラックスーツは違う

ブラックスーツとは準礼服に当たる服装で、黒いビジネススーツとはまったく違う衣類です。
黒いビジネススーツとブラックスーツを並べてみると違いは一目瞭然で、家では「喪服として着ていける」と感じた黒いビジネススーツも、ほかの参列者と並ぶと違いがはっきりと出て非常に浮いてしまいます。
本人も恥ずかしい思いをしますし、遺族に対しても失礼にあたるため、黒いからといってビジネススーツを喪服替わりにするのはやめましょう。

喪服とは?スーツと喪服の違い

喪服には「喪に服している」という字のままの意味があります。
見た目だけだと「上着・シャツ・ネクタイ・スラックス・革靴」を合わせるという点では喪服やブラックスーツとビジネススーツは似ています。
しかし、喪に服するための服とビジネス用の服では、比べてみると大きな違いがあることに気づきます。

1番違いが出るのは光沢と色味

喪服やブラックスーツと黒いビジネススーツで1番違いが出るのは、生地の光沢と色味です。
ビジネススーツはほとんどが光沢のあるパリっとした生地を使っており、屋外や照明の下に入ると薄くテカりが出るものや、はっきりと光るのがわかります。
対して喪服やブラックスーツには光沢がまったくないため、どのような場で見ても反射せずに深い黒色になるのです。

同じ黒色で光沢がない素材だとしても、ビジネススーツの黒色は墨色や濃いグレーになっていて漆黒ではありません。
黒だと感じても、喪服やブラックスーツと並べると明らかに薄い黒や違う色であることが分かります。
こうした違いは単独でみると分かりにくいですが、ほかの喪服やブラックスーツを着た参列者と並ぶと露骨に出てしまいます。

着たときのシルエットやステッチにも違いがある

色や光沢ほど目立ちませんが、喪服やブラックスーツとビジネススーツでは着たときのシルエットとステッチにも違いがあります。
喪服やブラックスーツは頻繁に着るものではないため、体型の変化を考えてゆとりのあるシルエットをしています。
細身のビジネススーツと比べると明らかにシルエットが異なります。

また、ビジネススーツは襟に演出用のステッチが入っているものがあります。
おしゃれとしてやカジュアルな印象づくりに入っているものですので、これは礼服である喪服やブラックスーツにはまず見られません。

喪服にも種類がある

喪服には「正喪服」「準喪服」「略喪服」の3種類があります。
最近の葬儀では喪服の種類にまでこだわることが減りましたが、地方や大きな葬儀では意識しないといけない場合もあります。

喪主とその配偶者にあたる人は基本的には正喪服を着用します。
男性は和装かモーニングコート、女性であれば和装かブラックのフォーマルが正喪服です。
お通夜・葬儀・三回忌までの法事では、喪主側の人は正喪服を着るのが正しいです。

準喪服は参列者側が着るもので、ブラックスーツも準喪服に入ります。
お通夜・葬儀・三回忌など問わずに参列者側は準喪服で問題ありません。

略喪服は黒・紺・グレーなどの暗い色の服のことをいい、喪主側から「平服」を指定された場合や、葬儀に駆け付けなければいけないときの服装です。
また、三回忌以降の法事も略喪服でよいため、ダークスーツを着て参列しても問題ありません。

葬儀に着ていくスーツを用意する際の注意点

ブラックスーツは長く使える良質のものを1点持っておくと、もしものときに慌てずに済みます。
用意するときには以下の点を意識して選ぶと使いやすく、失敗が少ないです。

オールシーズン対応のものがおすすめ

ブラックスーツを1着も持っていない場合は、オールシーズン対応のブラックスーツの購入がおすすめです。
上質なブラックスーツだと夏用と冬用に分かれていますが、予算に限りがある場合はオールシーズン対応の1着を持っておけばとりあえずは安心できます。

ただし、オールシーズン対応のブラックスーツは、機能性を重視しているため、夏用・冬用に分かれているものよりも品質で劣ることが多いです。
よい品質のものを選びたい場合は夏用と冬用、それぞれに専用で作られたブラックスーツを選んでください。

価格は見た目にはっきり表れる

ブラックスーツの価格はとても幅広く、2万円程度のものから何十万円もするものまであります。
この価格の差はブラックスーツの色にはっきり出ており、価格が高いものほど黒色が濃くなるという特徴があります。
室内だと分かりにくいですが、明るい場所や外にでると黒色の濃さに違いが出て、見た目価格の差がわかります。

若い人の場合は収入に見合った価格帯のものでもよいですが、40代以上の人や役職に就いている人はある程度は質のよいブラックスーツを選ぶようにしましょう。

ボタンのタイプは好みで決めてOK

同じブラックスーツでも、ボタンタイプがシングルとダブルに分かれます。
少し前まではダブルのスーツがより格上だという印象を持たれていましたが、正確には差がなく、最近はその考え方が浸透しています。
好みのタイプや体型に合うと感じるタイプを選んでください。

シャツやネクタイ選びも重要

ブラックスーツを購入する際はシャツとネクタイのこともしっかりと考えましょう。
シャツは白1色が基本で、薄くてもストライプやドット柄が入っているもの、ボタンダウンなどはブラックスーツに合わせてもマナー違反です。
襟の形はシンプルなレギュラーかワイドタイプにし、過度なおしゃれ感が出ないようにしてください。

ネクタイも黒1色で光沢のないものが基本で、こちらも目立たない柄でも模様が入っているものはNGです。
白1色のシャツと黒1色のネクタイはブラックスーツ用に用意しておかないと代用ができないため、ブラックスーツを準備するときにセットで買うとよいでしょう。

靴もセットで準備する

ブラックスーツを準備する際には靴にも意識を向けてください。
ブラックスーツが濃い黒色であるため、持っている靴が濃い色や暗い色だとしても浮いてしまう可能性が高いです。
革靴が基本ですが、ブーツタイプやスニーカータイプ、内側だとしてもアニマル柄が入っているものは適していません。

靴ひもがあるタイプでも問題ありませんが、ひもを通す穴に金具がついているものや、カジュアルな印象になるものはNGです。
つま先に模様が入っているものや尖っているもの、反っているものはおしゃれの演出が強いため、こちらも避けたほうが無難です。
迷った場合はできるだけ飾り気のないシンプルなもので、黒1色の革靴にすれば失敗しません。

葬儀では思いのほか移動が多く、立っている時間も少なくありません。
新しく靴を買う場合は足に合ったものを選び、靴擦れを起こさない歩きやすいものにしましょう。

葬儀にスーツを着ていく際のマナー

葬儀に適したブラックスーツやネクタイ、靴などを準備しても、正しく着ていないと失礼にあたります。
ここではブラックスーツを着るマナーを細かいところまで掘り下げて解説します。

喪主側の意向を汲み取る

家族葬や小規模な葬儀を遺族が希望している場合は、平服での参列をお願いされることが多いです。
そのような場合は喪主や遺族の意向を汲み取り、かしこまったブラックスーツではなく少しカジュアルなスーツで参列するようにしましょう。
ブラックスーツでもマナー違反になりませんが、できるかぎりは遺族の気持ちを考えて希望に合わせてください。

汚れやシワがないか確認する

ブラックスーツは汚れやシワがない状態で着るのが大前提です。
長い間着ていなかった場合は、早めに確認して必要であればクリーニングに出して完璧な状態にしておきましょう。

ウール素材の場合は毛玉やホコリの付着にも気を付けて、黒色は汚れや付着物が目立つので着る前にチェックしてください。
急いで葬儀に参列する場合は、洋服用のブラシで簡単に払うだけでも糸くずやホコリを落とせます。

基本的にベストは必要ない

スーツにはベストを着るものだと思っている人も多いですが、おしゃれの意味合いが強いため葬儀にはベストは不要です。
寒さ対策をしたいのであればベストではなくインナーで調節するのが正解です。
ベストの着用によい印象を持たない人が多いのでおすすめはできませんが、どうしても着ていきたい場合はブラックスーツに合わせて黒1色のものにしましょう。

ネクタイの結び方も変える必要がある

葬儀の場ではネクタイの結び方は、もっともシンプルなプレーンノットが基本です。
おしゃれをする必要がないので、ディンプル(結び目の下のくぼみ)は作らないのが正解です。
見栄えをよくするために結び方にこだわる人もいますが、葬儀の場ではマナー違反になってしまうので注意してください。

ボタンの止め方はタイプによって違う

ブラックスーツを含めてあらゆるスーツの上着についているボタンの1番下は、飾りとして付いているのでとめません。
ボタンが2つの上着の場合は上のボタンを1つだけ留めるようにします。
3つボタンであれば上2つのボタンを留めて、1番下のボタンはあけておくのが正しい着方です。
暑くてもボタンをすべて外したままにするのはだらしない印象になり、マナー違反にもなるので我慢しましょう。

上着は脱がないのが基本

夏場の葬儀は暑く、太陽の光を吸収する黒色を着ていることもあり辛さを感じることが多いです。
しかし、そのような場合でもできる限り上着は着ておくのがマナーです。
とはいえ熱中症や体調不良を起こすほど我慢する必要はないので、どうしても耐えられない場合は脱ぐようにしましょう。

ポケットチーフやフラップは基本的になし

葬儀に参列する場合は、ポケットチーフとフラップは基本的にない状態がよいです。
皇室の葬儀ではポケットチーフを付けることがありますが、一般の葬儀であればポケットチーフは必要ありません。

ポケットについている蓋のような部分はフラップといいますが、これはポケットの中に入れておきましょう。
フラップが出ているとカジュアルな印象になりやすく、ないほうが改まった場所に適しているためです。
また、ポケットの中に携帯電話や鍵などが入っていると膨らんで目立つため、入れたとしてもハンカチ程度にとどめておきましょう。

結婚指輪以外のアクセサリーは外す

葬儀の場では派手なものや光るものはNGとされています。
アクセサリーは結婚指が以外はすべて外し、カフスやチーフ、ネクタイピンなどもすべてない状態が適しています。
腕時計も外しておくのが正式なマナーですが、最近は葬儀中に見えなければ問題ないとする風潮が強いです。

インナーと靴下にも要注意!

隠れてしまうインナーと靴下には思わぬ落とし穴があるので要注意です。
ブラックスーツに合わせる白いシャツはとても透けやすいため、柄のあるインナーや濃い色のインナーはうっすらと見えることがあります。
冬場に着る人が多いタートルネックやハイネックのインナーはシャツの襟から見えてしまうことも。

これらは見栄えが悪いだけでなく、とても失礼にあたります。
インナーは白やベージュでVネックなどの首回りが広めに開いているものを選びましょう。
夏場は暑さ対策と透け対策にインナーを着ない人もいますが、汗によって肌が透けることも不潔感がありマナー違反です。

靴下は黒が最適ですが、紺色でも問題ありません。
靴下はほとんど見えることがないと思われがちですが、座ったときにスラックスの裾から見えていることが多いです。
見えないだろうと思って派手な色や柄が目立つものを履いていくのはマナー違反なので、できるだけ地味なものを選んでください。
また、思わぬところで靴を脱ぐことになる可能性も考えておきましょう。
指先に穴があいているものや、足の裏が擦り切れているような靴下を選ばないようにしてください。

喪服のレンタルはできる?

急な葬儀で喪服やブラックスーツの準備が間に合わない場合は、フォーマルウェアを取り扱う貸衣装店でレンタルすることができます。
一般的なブラックスーツであれば5,000円~1万円程度でレンタルが可能なので、めったに葬儀に参列しない場合はレンタルのほうが節約になるでしょう。

レンタルする方法は、貸衣装の店舗を見つけて直接行く方法がもっとも早いです。
その場で喪服を選んでサイズを確認し、手続きを済ませれば借りられるので、最短で当日中に喪服やブラックスーツを着ることができます。
葬儀社が貸衣装店と提携をしていることも多いため、自分が喪主側で貸衣装店を探す時間がない場合は相談してみるのも手です。

時間がある場合はインターネット上の貸衣装店でレンタルするという方法もあります。
サイズが豊富で店舗に行く手間がかからないというメリットがありますが、注文から発送、到着までに数日かかります。
葬儀の予定がわかっていて、日数に余裕がある場合にだけ利用するようにしましょう。

葬儀にビジネススーツはNG!ブラックスーツを選ぼう

葬儀に着ていけるスーツはブラックスーツのみです。
黒いからといってビジネススーツを着て行ってしまうとマナー違反になり、浮いてしまうので恥ずかしい思いをすることになってしまいます。
急な日程になりやすい通夜の場合は、ダークスーツでも問題ありませんが、1着だけでもブラックスーツを持っていると慌てずに済むので、オールシーズン対応の手ごろなかかくのものを準備しておくのがおすすめです。

ブラックスーツに合わせるのは白いシャツと黒いネクタイが基本です。
どちらも光沢・模様はNGになるので、ブラックスーツ用のシャツとネクタイを準備しておくようにしましょう。

葬儀に参列する際には、服装に加えて髪型やヒゲにも気を付けなければいけません。
髪型は清潔感のあるまとまったものにし、ヒゲはきっちりと剃るかはやしている場合も整えておきましょう。

石野泰弘

記事監修者

株式会社京花代表の石野 泰弘。京花は板橋区を中心に、1都3県を中心に活動している葬儀社です。

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