長い間入退院を繰り返していた母が先日亡くなりました。

緊急事態宣言下ということもあり「食事会を含む大々的な葬儀は控えた方が良いのではないか」「葬儀は家族のみで行うべき」という親族の意見が多数でした。

どのような形で母を見送るべきかとても迷いました。
感染拡大のリスクを考えれば、親族の言うことも最もではあるのですが、最期くらいは後悔のない形で見送りたいと言うのが私の本音でした。

この状況下で、仕方がないことですが、母が入院していた病院では、外部からの面会が一切許されませんでした。
なんとか最期の瞬間に立ち会えたのも長女である私だけでした。母には、家族のように親しくしていた友人が数人おり、皆がお見舞いにすら行けないことをとても悔しがっていました。

せめて最期くらいは、その方たちと顔を会わせて過ごす時間を作ってあげたいと考えていたのです。もちろん、母の友人たちも高齢であるため、感染リスクは徹底して避けなければいけません。

そんな時に知ったのがお別れ室を利用しての葬儀の形でした。お別れ室を利用したことによって感染のリスクを最小限に抑えながらも、親しい数人の友人たちと共にゆったりと最期の時間を過ごすことができました。