祖父が亡くなったのは突然のことでした。

彼はとても若々しい人でした。仕事を引退してからも、釣りをはじめとする多くのアウトドアや趣味にと精力的に活動していた祖父でしたが、ある日突然自宅で倒れ帰らぬ人となりました。

年末、家族で食事会を開いた日も、まさかそれが最後になるとは少しも思ってもいませんでした。
その気持ちは祖母を含め、私以外の家族も皆同様で、突然のお別れに驚きと悲しみでいっぱいでした。なかなか気持ちの切り替えがつかない中、お別れ室の利用をご提案いただきました。

あまりにも突然のことだったので、当日は家族みんなが様々な手続きや葬儀の準備にと慌ただしく動き回っていました。
そんな中、お別れ室で家族と過ごしたひとときによって、ずいぶん落ち着きを取り戻すことができたように思います。生前の祖父とのいろいろなエピソードを語り合っているうちに、悲しい中にも笑いが起きる場面もありました。

亡くなる前の日まで元気に過ごしていた祖父の姿を思うと、それもまた彼らしい最期だったのではないかという気持ちにもなりました。ゆっくりとお別れまでの時間を過ごせたことで、少し前向きな気持ちで祖父を送り出すことができた気がします。