散骨を始めた理由

私が、葬儀社を継いでから、年々お客様からこのような言葉を聞きます。
お墓を持ちたくない!
檀家になりたくない!
亡くなってから余計な費用をかけたくない!
後継者に借金(お墓の維持費、盆暮れ、墓じまい等)を残したくない!
だったら、散骨し毎年でもいいので旅行がてらに
お参りに来てもらいたいという言葉をよく聞きます。

私は、初めてあるお客様から散骨を
依頼されたことがあり、最初はなんで??
お墓に・・と思ったことがあります。
このような言葉を聞くまでは・・・

父は、病気になるまでは日本以外にも海外の海で、
サーフィンを楽しんでいました。

父が、この先そう長くはなく、
あの世に旅立つことを受け入れるには、
家族は様々な思いが駆け巡りました。

家族それぞれ父に思う気持ちを
のぞくことはできません。

父が病気になってから毎日家族の
誰かが毎日病室に通い、
家族の思い出話や趣味のサーフィン
を話す日々の父の言葉を聞いた時には
なんとなく海への思いをなんとなく理解することができ、
希望は叶えてあげたいと思いました。

父の葬儀を終え、私たち家族は
生前、父がお世話になっていた
友人に連絡し、父ことを聞き決意いたした。

海に散骨してほしい!
と話していた思いに
叶えてあげたいと思いました。

というお話をきいて、
この家族のために
やってあげたいと思いました。

早速、海洋散骨を始めるにあたり、
ご遺骨の粉末化をしないといけないので、
粉末機を購入し、海洋散骨のノウハウを
勉強いたしました。

海洋散骨の当日の日は、
晴天に恵まれ
故人様の馴染みの場所から出港し、
家族全員で思い出を語りながら
透き通る海に遺骨していただきました。
とても綺麗で、今でもその時の映像が
脳裏によみがえります。

ご家族からは、船で戻る間に
心のどこかでもやもやした
心がとてもすがすがしく、
すっきりしました。
家族全員で前に進もう。
とお言葉をいただきました。

その日をきっかけに
海洋散骨事業を始める
きっかけになります。

今の時代、様々なしがらみや
未来への不安等があります。
弊社はその悩みを抱える
人々の手助けになるのなら・・

また、最近の終活ブームや生前整理、事前相談、
散骨等は芸能人が実施したり
マスメディアなどでも取り上げられ、
世間的に認知は徐々に
されてきていますが、
まだ一般的な方法ではありませんが、
(宗教的な問題等)
葬儀社としてお客様のいろいろな
お話をお伺いすると散骨を希望される方の
ニーズはあると思います。

さらに海はどこまでもつながっています。
世界中どこでも繋がっています。

そして、私が伝えたい言葉は、
形式が変わっても家族への思いは
変わらず心の中に大切にあるということです。
昔ながらの人からは従来通りにするのが、
当たり前と言われ不満を漏らすでしょうが
これからの未来を背負う今の子供たちが
どのように親を思う気持ちを大切にするかが
大切だと思います。

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