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お役立ちコラム

袱紗(ふくさ)の種類や使い方のマナーを解説

2020/08/19

お葬式に参加する際、香典袋をそのままバッグに入れて持ち運ぶ方もいるでしょう。しかし弔事で用意する金封は、本来、袱紗(ふくさ)という絹布に包んで持参するのがマナーです。
ふくさは色や種類も多く、場に応じて使い分ける必要があります。どのようなふくさを準備すればよいのか、どのように使えばよいのか、迷ってしまう方もいるかもしれません。

今回は、ふくさの色や種類、使い方や開き方などを解説していきます。
相手に失礼のないように、恥ずかしい思いをしないように、ふくさに関する知識を深めてみてください。

ふくさとは

ふくさとは絹などで出来ている、儀礼用の布のことです。
もともとは金封などを包むための布ではなく、贈答品を包む風呂敷でした。贈答品が日焼けしたり汚れたりしないようにするためにふくさを使っていたのです。その後ふくさは葬式で香典袋を包むために用いられるようになりました。

ふくさで香典袋を包むことによって、熨斗袋の水引が崩れてしまったり、袋が折れたりシワになったりするのを防げます。これは単に香典袋をきれいな状態に保つためというよりも、相手がきれいな状態で金品を受け取れるようにという気遣いの表れです。

さらに、使用するふくさの色を使い分けることによって、喜び・悲しみといった感情の共有ができます。礼節や儀礼を重んじる日本人ならではの習慣といえるでしょう。
ふくさは慶弔行事の際に相手への思いやりと配慮を示せるアイテムなのです。

ふくさの色と種類

袱紗(ふくさ)の色と種類

ふくさはおめでたい結婚式でも使用できますし、弔事でも用います。しかしどんなものでもよいというわけではありません。ふくさは相手への配慮を示すものなので、ふくさの色や種類にも気を配る必要があるのです。

葬式などの弔事の場合には、遺族と悲しみをともにするため、寒色系のふくさを使います。デパートなどではいろいろなふくさが販売されていますが、お葬式にふさわしいふくさの代表的な色は紺、深緑、うぐいす、灰緑、灰青などです。

慶弔時の色の使い分けには、例外もあります。黒と紫です。
黒は慶弔のどちらでも使用可能な色とされています。しかし、一般的に黒は弔事をイメージされることが多い色です。そのため、黒のふくさは葬式などの弔事で用いるのが無難でしょう。

一方、紫は古来高貴な色とされてきたため、慶弔のどちらの行事でも使用できます。暖色系の赤と寒色系の青が混ざった色という点も、慶弔両方で用いられる理由です。
ただし慶弔のどちらでも使いたいという場合には、薄い紫ではなく濃い紫色を選ぶようにします。

また、紫は年齢・性別を問わず使いやすい色といえるでしょう。濃い紫色でシンプルなデザインのふくさを選べば、汎用性も高くなります。
濃い紫のふくさを購入しておくと何かと便利なので、一つ購入しておく事をお勧めします。
慶弔兼用のふくさを一つ持っているだけではマナー違反なのではないかと思う方もいますが、濃い紫などの色をしっかり選べば問題ありません。
これは宗教や宗派に関わらず、一枚のふくさを兼用することができます。

安心して同じふくさを使うことができますが、もしどうしても不安だという方は慶事用と弔事用の二枚のふくさを用意しておいても良いかもしれません。

次に、ふくさの種類についてご説明します。
もっとも一般的なふくさは装飾が何もない正方形の布です。絹で出来ており、裏地が付いているものがよく売られています。慶事・弔事問わず、このようなシンプルなふくさが一番使いやすいでしょう。

次に「爪付きふくさ」をご紹介します。これは金品を包んだ後にふくさが開いてしまわないように、角に爪が付いているふくさです。

続いて「金封ふくさ」。これは長財布のような形をしているふくさです。
ふくさの内側に袋が付いていて、そこに金封を入れられるため、自分で包む必要がありません。ふくさの扱いに慣れていない方でも簡単に取り扱える点が人気です。

最後に「台付きふくさ」を説明します。ご祝儀や香典を乗せるための台が付いているタイプです。台には金封を固定するための紐などが付いていることもあり、金封がずれたり型崩れしたりするのを防いでくれます。

どのタイプのふくさを使ってもマナー違反ではありませんが、よりフォーマルにふくさを使いたいのであれば爪付きふくさ、もしくは台付きふくさがおすすめです。使いやすさを求めるのであれば金封ふくさがよいでしょう。

ふくさの包み方

袱紗(ふくさ)の包み方

ふくさは慶事は右開き、弔事は左開きに包みます。よく注意して包むようにしましょう。
また、ふくさは種類によって包み方が異なります。ここでは、ふくさの種類に応じた包み方のマナーをご説明していきます。

金封ふくさの場合

弔事の場合、ふくさをテーブルの上に広げ、開きが左に来るようにします。表書きが見えるようにご祝儀を入れ、口を閉じます。

爪付きふくさの場合

まずふくさを裏向きに置きます。弔事の場合、ふくさの真ん中よりもやや右側に金封を置いてください。このとき表書きが読めるように置くことを忘れないようにしましょう。続いて金封の右側を内側に折り込みます。次に金封の下部、上部、左側の順番に中へ折り込み、左側の余った部分は裏側に折り返します。最後に裏側に折り返した部分は爪で包みが開かないように留めます。

台付きふくさの場合

台付きふくさの包み方は、爪付きふくさと同じです。台が付いているので弔事の場合には台が右側に来るように置き、爪付きふくさと同様の順番に折り込んでいきます。
爪が付いているタイプであれば、しっかり留めておきましょう。

装飾の付いたふくさ

一般的なふくさは裏地の付いたシンプルな絹布で、装飾はあまり施されていません。
しかし現在では、さまざまな装飾がついたふくさも販売されています。装飾が付いているからマナー違反、というわけではありません。使用する場に合わせて、自分好みのふくさを購入するのもよいかもしれません。

ただし弔事の場合にはどのような装飾が付いているかに注意を払ういましょう。あまり華美な装飾が付いているものはお葬式にはふさわしくないと考えられるからです。そもそもふくさはその色などから、遺族の方々の気持ちに配慮している事を示せるものです。そのため装飾が目立つふくさは、たとえ黒であっても弔事では使えないので注意が必要です。
黒や紫に関しては、見た目の印象が華やかかどうかで慶事か弔事で使えるかが変わってきます。

さらにふくさによっては刺繍が入っているものもあります。
色に関わらず、刺繍に鶴や亀、松竹梅など吉兆を連想する模様の刺繍が入っているふくさは慶事にしか使えないので、お葬式に行く場合にはこうした慶事向きの刺繍が入っていないかどうかを確認した方が良いでしょう。逆に、蓮や菊の模様は弔事向きです。
厳密な決まりはありませんが、相手がそのふくさを見てどんな印象を受けるかを考慮して、場に合ったふくさを使用してください。

また、刺繍が入ったふくさは開いた時に絵柄が逆になってしまう恐れがあります。特に紫のふくさは慶事と弔事の両方で使用することができますが、弔事と慶事ではふくさの開き方が異なるので、開いた時に刺繍の絵柄が逆になってしまう事があります。
絵柄が逆になってしまう場合や上下がはっきり分かるふくさの場合には慶弔兼用とはならないので注意が必要です。

もしお葬式でマナー違反になるのではないかと不安であれば、寒色系の無地のふくさを使用するか、家紋が入ったふくさを選ぶようにしましょう。
家紋の入ったふくさは慶弔を問わず使用することができますので、一つ持っておくととても便利です。
ただし注文してから出来上がるまでにある程度の時間がかかるので、できる時に作っておくと良いかもしれません。
どのような色、刺繍のふくさを使うとしても、遺族を思いやる気持ち、悲しみを共にしたいという気持ちがふくさを通じて伝わるようにしたいものです。

ふくさの使い方

袱紗(ふくさ)の使い方
ここではふくさの使い方についてご説明します。
金封は家を出る前にふくさに包み、受付で渡すまではバッグや胸ポケットに入れておきます。

次にふくさの開け方ですが、慶事・弔事によって手順が変わりますので、注意しましょう。

弔事の場合、ふくさは右手に置き、左手でふくさを開きます。受付で渡す際は「このたびはご愁傷様でございます」と述べてから一礼し、目礼とともに手渡してください。先方に直接金封を手渡す場合には、ふくさから出しておき、ふくさを台の代わりにして手渡すのがマナーです。

ふくさがない場合の対処法

袱紗(ふくさ)がない場合の対処法
ご祝儀や香典を渡すときはふくさを用いるのがベストです。しかし、どうしても用意ができない場合には、大きめのハンカチや小さめの風呂敷で代用することもできます。
ただし、折り目やシワがついた状態のものを使用すると「慌てて用意した」と解釈されてしまいます。
相手への誠意を示すために、場に合わせた色・柄のものを選び、しっかりアイロンをかけてから使うようにしましょう。

ふくさをしっかり使って相手の気持ちに寄り添いましょう

結婚式や葬式に参加する際は、場に合ったふくさのマナーを身につけておくことが大切です。

ふくさは慶事・弔事において、ふさわしい色や種類、使い方が異なります。
1つひとつの決まりがとても細かいため、慣れないうちは戸惑うかもしれません。
しかし、ふくさをしっかりと使うことが相手への気遣いになることを忘れないでください。

慶事・弔事においては、本人・家族の喜びや悲しみに寄り添うことが最低限のマナーです。
マナー違反を犯して恥ずかしい思いをしないように、相手に不快な思いをさせないように、ふくさをぜひ正しく使ってください。