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お役立ちコラム

葬儀の金額相場や香典袋の書き方、マナーを紹介

更新日:2020年08月19日

葬儀・通夜・告別式に参加する際に渡すことになるお香典には、さまざまな決まりとマナーがあります。
香典袋の書き方や渡し方といった基本的なマナーに加え、見落としがちな細かいマナーもあるため、知らずに失礼なことをしてしまっている場合も少なくありません。

ここではお香典の包み方や金額相場から渡し方に至るまで、お香典に関するいろいろなマナーを解説しています。
葬儀に慣れていない人はもちろん、お香典に関するマナーを改めて身に付けたい人はぜひ参考にしてください。

お香典を渡す意味

お香典の「香」の字には「お香」を意味し、「典」の字は「お供え」を意味しています。
お線香や花の代わりに故人のご霊前に供える金品のことをいい、不祝儀袋に包んで渡すのが一般的です。

なぜお金を包むのかというと、遺族に金銭的な扶助をするためです。
日本の葬儀にかかる費用は決して安くなく、弔問客への食事などを含めると遺族には金銭的な負担がかかります。
とくに一家の大黒柱を失った場合の遺族の生活の変化は大きく、葬儀費用が大きな負担となって苦しむことも考えられます。
お香典にはその負担を弔問客が助け、精神的・経済的にも大変な時期の遺族を支えるという意味があるのです。

お香典の金額相場

お香典を用意する際に最初に悩むことになるのが包む金額です。
お香典として包む金額は、故人との関係性と渡す人の年齢や家族構成によって相場が変化します。

親族の金額相場

故人との
間柄
20代 30代 40代 50代 60代
祖父母 10,000~20,000円 20,000〜30,000円 20,000〜30,000円 30,000〜50,000円 30,000〜50,000円
50,000円 50,000円~100,000円 55,000円~100,000円 50,000円~100,000円 100,000円
兄弟・姉妹 30,000〜50,000円 30,000〜50,000円 30,000〜50,000円 30,000〜50,000円 50,000円~100,000円
叔父・叔母 5,000円~10,000円 10,000~20,000円 10,000~20,000円 20,000〜30,000円 20,000〜30,000円
そのほかの親族 5,000円~10,000円 5,000円~10,000円 10,000~20,000円 10,000~20,000円 10,000~20,000円

子どもが親の葬儀で喪主を勤める場合は、受け取る側であるためお香典を準備する必要はありません。
また、親に扶養されている場合や収入がない場合は無理に包むことはせず、手伝いやそのほかのかたちで喪主を補助しましょう。

友人・知人の金額相場

故人との間柄 20代 30代 40代 50代 60代
友人 5,000円 5,000円 5,000円~10,000円 5,000円~10,000円 5,000円~10,000円
隣人・近所の人 3,000円~5,000円 5,000円 5,000円 5,000円~10,000円 5,000円~10,000円
そのほかの付き合い 3,000円~5,000円 5,000円 5,000円 5,000円~10,000円 5,000円~10,000円

職場・仕事関係の金額相場

故人との間柄 20代 30代 40代 50代 60代
勤務先の同僚・上司・部下、その家族 5,000円 5,000円 5,000円 5,000円 5,000円
取引先関係者 5,000円 5,000円~10,000円 5,000円~10,000円 5,000円~10,000円 10,000円

職場や取引先の関係者の場合は年齢に加えて役職も考慮する必要があります。
また、仕事を通した関係性だけでなく、個人的な付き合いの深さも考慮して、ほかの弔問客とのバランスを考えた金額にするとよいでしょう。

香典袋の選び方

香典袋はコンビニやスーパーなどどこにでも売られています。水引がプリントタイプの安いものから和紙を使った高級なものまで、一言で香典袋といっても種類が豊富です。
選び方のポイントは包む金額とのバランスで、高額を包むなら、その金額に相応しい高級感のある香典袋を用意しましょう。

包む金額に合った香典袋の選び方

香典袋は包む金額に合わせてグレードを決めるのが一般的です。
5,000円以下であれば水引がプリントされている「略式袋」という香典袋を選びます。
1万円~2万円であれば黒白か双銀の水引、3万円~5万円なら10本以上の水引がデザインされた双銀のものがよいでしょう。
10万円を超える場合はコンビニやスーパーで売られているものは避け、和紙を使ったひだ折りが付いた高級感のある香典袋を用意しましょう。

迷った場合は香典袋の裏面に金額が記載されているので、それを参考にすれば間違いありません。いずれの香典袋の場合も袱紗(ふくさ)に包み、葬儀に持って行くのがマナーです。

香典袋の書き方に関するマナー

香典袋はどのグレードのものでも、表袋の上段・下段・中袋に書くべき内容が決まっています。
受付や遺族に渡す際にとても目立つ部分です。
正しい筆記具で正しい書き方をしないと恥をかいてしまうでしょう。

表書きは薄墨で書くのがマナー

表袋に記載する文字は「薄墨」で書くのが基本的なマナーです。
毛筆が最適ですが、お香典用の薄墨タイプの筆ペンを使っても問題ありません。
薄墨は故人との別れを悲しむという表現があるため、気持ちを表す意味でも必ず薄墨で書くようにしてください。

中袋は毛筆や筆ペンではなく、ボールペンやサインペンなどの黒インクのペンで書いてもマナー違反になりません
青や緑は暗い色だとしても避け、できるだけ黒色を選ぶようにしてください。
中袋には包んだ金額や渡した人の住所・氏名を記載するため、受け取った側が分かりやすいように書くことが重要です。

最近は慶弔スタンプというものが販売されています。
押すだけで整った文字の表書きができるので、字を書くことが苦手な人にはよいものですが、やはり薄墨で手書きをするのが香典袋の基本です。
スタンプは失礼だと感じる遺族も多いことを忘れないようにしましょう。

表書きの内容は宗派によって異なる

香典袋の表書きは御霊前・御香典・玉串料・御花料・御香料など、調べてみるとさまざまな種類があります。
この種類の多さは宗派によって書ける言葉が違うためで、故人の宗派に合わせて書く内容を変える必要があります

仏教・仏式の場合は「御霊前・御香典・御香料・御悔」が使われます。
ただし、浄土真宗では「御霊前」が適切ではないので注意が必要です。
四十九日の法要が終わると故人の御霊が天に召されたとされるため、「御仏前」と記載するようになります。

キリスト教式の場合は、カトリックとプロテスタントで分かれます。
カトリックは「御花料・お花料・御ミサ料」、プロテスタントは「御花料・お花料・献花料・弔慰料」が適しています。

神式(新道)の場合は「御榊料・玉串料・御玉串料・神饌料・御饌料・御神前」を使います。
難しく複雑な漢字が多いため、慣れない毛筆だと文字が潰れたりにじんだりしてしまいがちですが、基本的にはすべて漢字で書きます。
文字を書くのが苦手な場合は先に何度か練習しましょう。比較的書きやすい薄墨の筆ペンで書くようにすると失敗しにくいです。

宗派が分からない場合の書き方

故人の宗派は訃報を受け取った際に可能であれば確認するのがよいでしょう。
それができずに宗派が分からない場合は、「御香料・御香資・御香奠」のいずれかを使えば失礼に当たりません

仏教ということだけが分かっている場合でも、浄土真宗だと御霊前が不適切になってしまいます。
御香料・御香資・御香奠であればいずれの宗派でも「香をお供えする」という葬儀に適した意味になります。どうしても故人の宗派が分からないときはいずれかを書いておきましょう。

水引下段の書き方

香典袋の水引の下には会葬者(葬儀に参列した人)の名前を記載します。
個人であれば中心にフルネーム、会社からの参列にする場合は右寄りに会社名、中心に役職とフルネームを書きましょう。

夫婦の場合は中心に夫のフルネームを書き、左側に妻の下の名前だけを記載するのが一般的です。
夫の代理で妻が参列する場合(職場の人間や夫の知人などの葬儀)は、夫のフルネームを中心に書き、その左下にやや小さめの文字で「内」と記載します。
これによって夫の代理として妻が参列したという意味になり、遺族に伝えることができます。

連名表記をしたい場合は、表面への記載を最大でも3名までにします。
4名以上になる場合は代表者のフルネームを中心に書き、その名前の左下に「外一同」と記載します。
加えて白無地の紙に全員のフルネーム・住所・金額を記載したものを中袋に入れます。
このときの書き方は、一番目上の人を中心に書いて左側にほかの人の名前を書いていき、中心から右側には名前を書きません。

中袋の書き方

中袋には包んだ金額と会葬者の情報を記載するのが一般的です。
遺族が香典返しをする際に必要になる情報ですので、見やすく分かりやすいことを意識して記入してください。

中袋の表側には包んだ金額を「金●●円」という形で書きます。
このときの数字は旧漢字の漢数字(壱・弐・参・萬など)を使うのが正式な形です。

中袋の裏側には、会葬者のフルネーム・郵便番号・住所を記載します。
中袋には、最初から会葬者の名前を記載する欄が作られていることがあるので、その場合はその欄に記載します。

お香典の包み方に関するマナー

お香典として遺族に渡すお札は、中袋がある香典袋ならそれに入れてから外袋に包みます。
これを知っている人は多いですが、選ぶお札とお札の入れ方にもマナーがあります。

お香典用のお札の選び方

他人に送ったり渡したりするお札は新札を選ぶのがマナーとされますが、お香典として包む場合は違います。
葬儀をはじめとしたお悔やみごとでお札を包む場合は新札ではなく、折り目の付いたお札が適しています

新札は普段使いのお札とは別に用意する必要があるため、「亡くなることを予測していた」ということになるからです。
また、旧札には「新たな不幸が訪れないようにする」という意味合いもあるため、新札しかない場合は折り目を付けてから包むようにしましょう。

お札の包み方

お札には表と裏があり、人物が描いてあるほうが表、人物が描いてないほうが裏になっています。
香典袋の中袋に包む場合は裏向きにいれるのが正解です。

開いたときにお札に描かれている人物の顔が見えない状態になっていればよいので、表裏で考えるよりも人物が見えない形で包むことを意識すると分かりやすいでしょう。
中袋がないタイプの香典袋も同様に人物の顔が見えない入れ方をすればマナー違反になりません。

お香典を渡すときのマナー

お香典は袱紗に包んで持参するのがマナーですので、香典袋のまま鞄やポケットに入れていくのはNGです。
水引が歪んだり香典袋が汚れたりすることにもつながるため、絶対にしてはいけません。
渡すときのマナーもありますので、受付で慌てないようにしっかりと身につけておきましょう。

1. お香典は通夜の受付で渡す

お香典は通夜に持参し、お悔やみの言葉とともに受付で渡すのが一般的です。
急な不幸で通夜に参列できなかったり、お香典を用意できなかったりした場合は、葬儀か告別式で渡せば失礼になりません。
受付がない場合は遺族に直接お悔やみの言葉と一緒に手渡しするか、お焼香をする際に祭壇にお供えしてもよいです。

2. お香典の差し出し方にもマナーがある

斎場までお香典を袱紗に包んだ状態で持って行き、受付や遺族に渡す際には袱紗から取り出します。
お悔やみの言葉を述べてから香典袋を取り出し、両手に持って手渡しするか切手盆の上に置くのがお香典を渡す正しい流れです。
浄土真宗の場合は「ご冥福」という言葉を使えないため、宗派を確認して適した言葉を選んでください。

受付で香典袋を置く盆がない場合は、袱紗を台にして置いてもよいです。
その場合は袱紗を丁寧に畳んでから香典袋を置くようにしましょう。
袱紗に入ったまま渡すことと、片手で渡してしまうのはマナー違反ですので絶対にしてはいけません。

3. 葬儀や通夜に参加できない場合の渡し方

通夜・葬儀・告別式のいずれにも参加できない場合は、弔電や供花を送るのが一般的です。
可能であれば後日喪主の自宅を訪問して渡しましょう。それも難しい場合は郵送にてお香典を渡すようにします。

後日訪問する場合は事前に訪問日を喪主に伝えるようにし、突然訪問することがないようにしましょう。
郵送でお香典を送る場合は、現金を送ることになるため「現金書留」で送る必要があります。

現金書留の封筒の中に香典袋をそのまま入れて大丈夫です。
そのときに、一緒にお悔やみと通夜や葬儀に参列できなかった理由などを書いた手紙を入れておくと、受け取った遺族に気持ちと故人への思いが伝わるでしょう。
郵送するタイミングは葬儀直後の忙しい時期は避け、葬儀後1週間~1ヵ月以内に到着するようにするのが最適です。

そのほかのお香典に関するマナー

基本的なお香典に関するマナーは以上ですが、知っておくと役立つマナーがまだまだあります。

袱紗の選び方

袱紗にお香典を包む理由は、思いやりの気持ちの表現に加えて、水引が汚れたり歪んだりしてしまうことを避けるためです。
お悔やみ事用の袱紗とお祝い事用の袱紗は色で使い分けるため、お香典を包む場合は紫色や藍色など落ち着いた暗い色を選ぶようにします

ベーシックな正方形の風呂敷タイプのほか、爪付きタイプや長財布のような形になっているものなど、袱紗の形も豊富です。
いずれの場合もお香典を包むために使えますが、お祝い事とお悔やみ事の使い分けに注意してください。

袱紗の包み方

風呂敷タイプの袱紗を使う場合は、お香典用の包み方をする必要があります。
袱紗の中央から少し右にずらしたところに香典袋の表面を上にして置き、右→下→上→左の順に畳んでいきます。
最後に右側のはみ出した部分を内側に折れば香典袋が綺麗に包まれます。
お祝い事はこの逆の包み方をしますので、間違えないようにしましょう。

お香典の金額は4と9を避ける

お香典の相場になっていたとしても、4万円や9万円など4と9がつく金額を包むのは避けましょう
4は死を連想させ、9は苦労を連想させるため、遺族に渡す金額としては不幸であるとされているからです。

とくに連名でお香典を包む場合には注意が必要です。
3万円を3人が包むと9万円になってしまうので、1万円追加した10万円にするなどの配慮が必要です。

お香典の受け取りを辞退された場合

故人の遺言や遺族の思いにより、お香典を辞退するケースも最近は増えてきました。
とくに葬儀をコンパクトにし、葬儀後の手続きや香典返しを簡略化したいと考える遺族の場合は、お香典の受け取り辞退が多いです。

事前にそれが分かっていれば相手方の気持ちを尊重してお香典は持参せず、余計な気遣いをさせてしまわないようにしましょう。
弔意を物品によって示したい場合は、お供え物やお花を送る方法もあります。
しかし、どのようなお供え物も受け取りを辞退したい気持ちがある可能性も考慮し、遺族の意向を確認することが大切です。

包む金額が少なすぎたと後から感じた場合

斎場に到着した後に葬儀の規模や周りとのバランスを見て、お香典に包んだ金額が少なすぎると気づくことも珍しくありません。
その場合はお香典をお供えすることはせずに、告別式や後日に渡すようにしましょう。

一度お香典をお渡ししてから、追加でもう一度お香典をお持ちすることは絶対にしてはいけません。不幸が重なるというイメージが強く、遺族にとって大変な失礼に当たります。

お香典として包む金額や香典袋の書き方、渡し方にはマナーがある

最近は家族葬も増えてきましたが、どのような規模の葬儀でもお香典を包むことがほとんどです。
お香典には故人への気持ちに加え、遺族への扶助という意味もあるためとても大切な葬儀のしきたりのひとつです。

包む金額、表書きの書き方と内容、渡し方は最低でも身に付けておいて損はないでしょう。
加えて通夜や葬儀でのマナー、焼香の方法なども知っておけば、葬儀に参加するときに慌てる必要がありません。
多くの場合、訃報は突然届くものです。事前にマナーを知っておくことはとても大切なことでししょう。

石野泰弘

記事監修者

株式会社京花代表の石野 泰弘。京花は板橋区を中心に、1都3県を中心に活動している葬儀社です。

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