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お役立ちコラム

葬儀での祭壇の役割や選び方、マナーを紹介

更新日:2024年06月23日

近年は決まった宗派を持たない人も多く、家族葬や樹木葬など葬儀の形式も多様化していますから、どういった祭壇にすればよいか迷ってしまう方も多いかもしれません。
祭壇に関して細かい決めごとはありませんが、だからこそ選ぶのが難しいともいえるでしょう。
ここでは、祭壇の役割や選び方、マナーをご紹介するのでいざというときの参考にしてみてください。

この記事でわかること

 

祭壇とは

葬儀会場に入ると、正面に遺影が飾られている壇がありますが、これが祭壇と呼ばれるものです。
もともとは、告別式のときに物を置くテーブルの変わりとして活躍していた祭壇ですが、時代の移り変わりとともに花や装飾小物、お供え物などを置くようになり、地位のある人の葬儀では祭壇の規模や飾りが故人のステイタスに繋がります。

祭壇のもう1つの役割としては、より大きな遺影や飾りを飾ることでお棺を隠すという意味もありますが、今は故人のイメージや世界観を表わしたり葬儀を彩ったりするのが主な役割となっています。

祭壇の種類や名称

祭壇には種類があり、それぞれに正式な名称が付けられています。
ここでは、仏式と神式、キリスト教式の代表的な祭壇をご紹介します。

仏式の祭壇は白木祭壇と花祭壇が主流

昔から用いられている仏式の祭壇は白木祭壇という名称で、白木を組んで作られます。
白木には新しく汚れのない状態を表わす意味があり、白木祭壇で使った白木は再利用されとなっていましたが、新しい白木を用意して祭壇を組むのは時間も費用もかかるため、現在は葬儀社から白木祭壇をレンタルするのが一般的です。

花祭壇は宗教に関係なく利用できますし、見た目の美しさやオリジナリティがあることから、最近では花祭壇を選ぶ方が増えています。花祭壇は生花もしくは造花によって作られます。

生花祭壇は、故人が好きだった花を飾れる、生花特有の美しさや華やかさがあることで人気ですが、季節によっては好きな花を飾れないこともあります。
また、生花で祭壇を作ると高額な費用がかかるので、費用を抑えて花祭壇を作りたいという方は造花祭壇を選ぶのが一般的です。

造花は手入れの必要もなく枯れないので、祭壇を作るタイミングを気にせず、さらに費用を抑えられることで人気です。
造花はクオリティが高くなっていますから、生花と思えるほどの完成度なので、花祭壇を選ぶ場合は造花祭壇のほうが生花よりもメリットが多いといえるでしょう。

神式は神式祭壇

神式で行う葬儀の祭壇の正式名称は神式祭壇というもので、白木を使うという点では仏式の白木祭壇と同じですが、神式祭壇には三種の神器をお供えするのが特徴です。
八咫の鏡を祭壇の中央に飾り、八尺瓊勾玉と天叢雲剣を五色の旗に吊して左右に飾るのが一般的です。

キリスト教式はキリスト教式祭壇

キリスト教式の葬儀で使われる祭壇は、キリスト教式祭壇が正式名称です。
正式名称はありますが、葬儀を教会で行う場合は祭壇があるので、特別に祭壇をあつらえることはありません。
式場で葬儀を行う場合のみ、中央に大きな十字架を掲げてキリスト教式祭壇を作ります。

祭壇の選び方

祭壇を選ぶ場合、故人が信仰していた宗教があれば、その宗教で決まっている祭壇を選ぶのが基本です。特に宗派がない場合は、葬儀の規模と予算で選びましょう。

式場の大きさに合わせる

特別宗派が決まっていない場合は、まず式場の大きさに合ったサイズの祭壇を選ぶことが重要です。どんな祭壇を選ぶにしても、式場の大きさと祭壇が釣り合っていなければ違和感があります。

大きい式場で行うのに祭壇が小さいとアンバランスになり、小さい式場で大きな祭壇にすると圧迫感があるかもしれません。
また、小さい式場では祭壇を搬入できないこともあるので、必ず式場と祭壇のバランスが取れているものを選びましょう
自宅で葬儀を行う場合は、祭壇の種類も限られていますから、葬儀社に相談しながら決めるのがベストです。

祭壇の予算を決める

祭壇は、サイズが大きいものほど高額になり、サイズダウンすればその分費用も安くなっていきます。また、祭壇の種類によっても価格は変わります。

大きいサイズでも白木祭壇であればそこまで高額な費用はかかりませんし、小さいサイズでも生花祭壇にすると高額な費用がかかることがあります。
故人を見送る最後の儀式ですから、できる限り豪華にしてあげたいという思いもあるかもしれませんが、高額な祭壇になると100万円以上かかることもあるため、しっかり予算を決めておくことが重要です。
そのうえで、故人のイメージに合った祭壇の種類を選ぶとよいでしょう。

祭壇のデザイン

仏式の場合、祭壇は白木祭壇か花祭壇のどちらかを選ぶのが一般的ですが、デザイン性を重視したい方は花祭壇を選ぶのがおすすめです。

白木祭壇は、組み方が決まっているためデザインできませんが、花祭壇であれば好きなようにデザインができます。
花祭壇は花を飾るだけではなく、花の色を使って祭壇をキャンバスに見立てて景色や趣味を描くことができます。
たとえば、故人の趣味がゴルフであればグリーンと青空を描くこともできますし、フラダンスを習っていたのであれば祭壇一面にプルメリアを描けます。

故人の好きだった景色や趣味を描くことで、参列した方に故人のことをより深く思い出してもらえます。
また、最近は故人となる方が事前に花祭壇のデザインを決めておくことも増えています。
真っ白な花を敷き詰めた上に、青や緑の花でありがとうと描いたり、お世話になった方へ感謝という言葉を描いたりすることで、家族や参列者への思いを伝えるというのも人気になっています。

造花でもマナー違反ではない

花祭壇は使用する花の種類や本数によってはかなり高額になることもあるため、花祭壇にしたいけど予算で諦めてしまう方も多いようです。しかし、造花であれば生花ほど高額な費用はかかりません。

祭壇に造花を使うというのは、特にご年配の方からするとマナー違反になるイメージがあるかもしれませんが、造花祭壇は祭壇の種類の1つです。
仏壇やお墓に生花をお供えするのは、限りある命の尊さを生きている人間がしっかり認識させるためといわれています。

こういった意義を考えると、花祭壇にも造花を使うのはマナー違反となりそうですが、祭壇は故人を送り出す儀式ですからわびしく寂しい印象にならないことのほうが重要です。
生花を使う予算がないからといって好きなデザインの祭壇にできない、本数を減らさなくてはいけない、というのは最後のお見送りとしてはあまりにも寂しいものになってしまいます。
死は辛く悲しいものではありますが、だからこそ美しく華やかに故人を送り出すために、造花であっても最高の花祭壇を作ってあげましょう。

祭壇にお供えするもの

祭壇にお供えする物は宗教によって違いがあります。
ここでは、仏式・神式・キリスト教式で使われるお供え物をご紹介していきます。

仏式で使用されるお供え物

お供え物ではありませんが、遺影写真と位牌は必ず祭壇の中央に置かれます。
遺影写真は故人が生前に選んでいることが多いですが、遺族が選ぶ場合は1番写真写りがよく故人らしさが現れているものを飾るのが一般的です。

最近は、モニター画像を遺影にするスタイルも人気です。ご位牌は木の札で、戒名や忌日が記されています。
この2つを中心に、故人が好きだったお菓子や果物、缶詰などのお供え物を置きます。
そのお供え物とお棺を取り囲むように、灯籠などの飾り物や最近は生花を飾って美しい祭壇に仕上げるのが一般的です。

神式で使用されるお供え物

神式のお供え物は仏式とほとんど同じで、故人が好きだった果物を始め缶詰や乾物など賞味期限が長いものが供えられます。

ただし、装飾は仏式よりも華やかで、祭壇の灯りとなる大小のぼんぼりと赤・黄・緑・白・紫の5色旗、神社に飾られていることが多い注連縄や紙垂が飾られます。
中央には仏式の位牌と同じ霊璽を置き、八咫の鏡、八尺瓊勾玉、天叢雲剣の三種の神器が飾られます。

キリスト教式で使われるお供え物

キリスト教式は教会で行われるのが一般的で、もともと教会には祭壇があるため、これを利用して葬儀用の祭壇を作ります。キリスト教式はとてもシンプルで、細かい飾りは置きません。

祭壇には白いシルクのクロスを敷き、お棺を乗せるだけというシンプルな葬儀が一般的で、飾っても白い花ぐらいです。
燭台などにはたくさんのキャンドルを灯すので、日本の葬儀とはまったく違う美しく静かな葬儀になるでしょう。

式場で行う場合は、中心に大きな十字架を置いたり、白い花で飾り付けをしたりしますが、食べ物のお供え物はありません。

祭壇のマナーは葬儀社が教えてくれる

人生の中で祭壇を選ぶ機会というのはほとんどありませんから、選んだ祭壇がマナー違反ではないか、何か間違っていないかなど心配する方は少なくありません。
しかし、基本的に祭壇は葬儀社のカタログから選ぶので、マナー違反などを心配する必要はありません

また、万が一間違っていることがあれば、マナーを熟知している葬儀社が教えてくれます。
たとえば、仏式の祭壇では殺傷をイメージさせるお供え物や派手は色や香りの花はお供えしない、神式祭壇では生花を飾らない、線香を焚かない、キリスト教式祭壇は花輪がマナー違反など細かい決まりごとはありますが、事前にきちんと教えてくれます。
ですので、マナーのことはあまり気にせず、故人が喜んでくれるお葬式にできる祭壇を選んでください。

祭壇選びに迷ったら葬儀社に相談するのが1番です

故人の最後を見送る儀式の中心となる祭壇は、故人の人生を象徴するものともいえますから、故人の好みや宗派を考慮して選ぶのが1番です。

といっても、サイズや種類、お供えする花などによってお値段も変わりますし、葬儀会場の規模も関係してくるので、故人の遺志と遺族の予算をすりあわせて選ぶ必要があります。
葬儀費用の中でも大きなウエイトを占める祭壇は、デザインや飾りを選ぶのも難しいかもしれませんから、葬儀社と相談しながら決めていくとよいでしょう。

石野泰弘

記事監修者

株式会社京花代表の石野 泰弘。京花は板橋区を中心に、1都3県を中心に活動している葬儀社です。

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