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終末期とは?医師が解説する意味・症状・期間とその時家族ができること

更新日:2024年11月07日

「終末期」という言葉は、漠然とした不安や恐れを抱かせるかもしれません。大切な人が、あるいは自分自身がその時期を迎える時、一体何が起きるのか、どうすれば良いのか、分からずに途方に暮れてしまう方もいるでしょう。

この記事では、医師の視点から終末期の意味、起こりうる症状、その期間、そして家族ができることを分かりやすく解説します。医学的な定義から、痛みや呼吸困難といった身体的な症状、不安や抑うつといった精神的な症状への対処法まで、網羅的に説明することで、終末期に対する理解を深め、不安を軽減することを目指します。

また、緩和ケアや在宅医療といった医療の選択肢、介護保険サービスの活用方法、そしてご家族自身のケアの重要性についても触れ、終末期を穏やかに過ごすための具体的な方法を提示します。この記事を読むことで、終末期に関する正しい知識を得て、患者さん本人とご家族がより良い時間を過ごすための準備をすることができるでしょう。

終末期の意味

終末期とは、人生の最終段階にある時期を指します。しかし、医学的な定義と一般的な理解には若干のずれがあります。

医学的な定義と一般的な理解

医学的には、回復の見込みがなく、死が避けられない状態と判断された時期を終末期と定義します。厚生労働省は、終末期医療のガイドラインにおいて、「致死的疾患が進行し、治療によっても回復の見込みがなく、死期が迫っている状態」と定義しています。厚生労働省 終末期医療の決定プロセスに関するガイドライン この定義は、客観的な医学的判断に基づいており、具体的な期間は定められていません。一方で、一般的には、余命が数ヶ月から半年程度とされている場合が多く、死を意識する時期として捉えられることもあります。 しかし、医学の進歩や個々の病状、生活状況によって大きく異なるため、一概に期間で判断することはできません。

終末期とターミナルケアの違い

終末期とターミナルケアは混同されやすい言葉ですが、明確な違いがあります。終末期は人生の最終段階という「時期」を指すのに対し、ターミナルケアは終末期における「医療・ケア」を指します。つまり、ターミナルケアは終末期に行われるケアの一種です。ターミナルケアは、身体的苦痛の緩和だけでなく、精神的・社会的苦痛の緩和や、人生の質の向上も目指します。具体的には、痛みや呼吸困難などの症状緩和、精神的なケア、家族へのサポートなどが含まれます。日本緩和医療学会は、ターミナルケアを「人生の最終段階におけるケアであり、身体的、精神社会的苦痛を和らげ、患者と家族のQOL(生活の質)を高めることを目的とした、全人的な医療」と定義しています。日本緩和医療学会

項目 終末期 ターミナルケア
定義 人生の最終段階 終末期における医療・ケア
目的 身体的・精神社会的苦痛の緩和、QOLの向上
内容 症状緩和、精神的ケア、家族支援など

このように、終末期とターミナルケアはそれぞれ異なる概念であり、正しく理解することが重要です。終末期を迎えた患者とその家族にとって、適切なターミナルケアを受けることは、残された時間をより穏やかに、そして有意義に過ごすために不可欠です。

終末期の症状

終末期には、身体的な症状だけでなく、精神的な症状も現れます。これらの症状は個人差が大きく、すべての人に現れるわけではありません。また、症状の程度も人それぞれです。

身体的な症状

終末期には、様々な身体的な症状が現れる可能性があります。代表的な症状は以下の通りです。

症状 説明
痛み がんの進行や他の病気によって引き起こされる痛みは、終末期によく見られる症状です。
呼吸困難 呼吸が苦しくなる症状で、肺の病気や心臓の病気などが原因で起こります。
食欲不振 体力の低下や病気の影響で食欲がなくなることが多く、栄養状態の悪化につながる可能性があります。
倦怠感 強い疲労感や脱力感が持続し、日常生活に支障をきたすこともあります。
便秘 身体活動の低下や薬の影響で便秘になりやすいです。
浮腫 心臓や腎臓の機能低下により、体内に水分が溜まりやすくなります。
褥瘡(床ずれ) 長時間の臥床により、皮膚に圧迫がかかり、褥瘡ができることがあります。
口内乾燥 水分摂取の減少や呼吸の変化により、口の中が乾燥しやすくなります。

痛み

痛みは終末期において最も一般的な症状の一つです。がんの進行による痛み、褥瘡(床ずれ)による痛み、神経痛など、様々な原因で痛みが生じます。痛みの程度は軽度から重度まで様々で、痛みのコントロールは終末期ケアにおいて重要な要素となります。日本緩和医療学会「がん疼痛治療ガイドライン」

呼吸困難

呼吸困難も終末期に多く見られる症状です。肺の病気、心臓の病気、貧血などが原因で起こります。呼吸が苦しいと、不安や恐怖を感じやすくなります。呼吸を楽にするためのケアが重要です。日本緩和医療学会誌「がん患者の呼吸困難に関するガイドライン」

食欲不振

終末期になると、体力の低下や病気の影響で食欲が低下することがあります。また、吐き気や嘔吐、口内炎なども食欲不振の原因となります。無理に食事を摂らせる必要はなく、食べたいものを食べたい時に食べられるようにサポートすることが大切です。

倦怠感

倦怠感は終末期の患者さんが訴えることの多い症状です。病気による身体的な負担や精神的なストレスなどが原因で起こります。倦怠感が強い場合は、無理に動かさず、安静を保つようにしましょう。

精神的な症状

身体的な症状に加えて、精神的な症状も現れることがあります。これらの症状は、身体的な苦痛や死への恐怖、環境の変化などによって引き起こされます。

症状 説明
不安 将来への不安や死への恐怖など、様々な不安を感じることがあります。
抑うつ 気分が落ち込み、何事にも興味が持てなくなることがあります。
せん妄 意識が混濁し、幻覚や妄想が現れることがあります。
不眠 身体的、精神的な症状から不眠に悩まされることがあります。
イライラ 些細なことでイライラしたり、怒りっぽくなることがあります。

不安

死への恐怖や将来への不安、家族への心配など、様々な不安を感じることがあります。患者さんの不安に寄り添い、話を聞いてあげることが大切です。

抑うつ

気分が落ち込み、何事にも興味や喜びを感じられなくなることがあります。抑うつ状態が続く場合は、医師や精神科医に相談することが必要です。

せん妄

意識が混濁し、幻覚や妄想が現れることがあります。せん妄は、薬の副作用や感染症などが原因で起こることがあります。せん妄の症状が現れたら、すぐに医師に相談しましょう。日本内科学会雑誌「せん妄」

終末期の期間

終末期の期間は、人によって大きく異なり、数週間から数ヶ月、まれに1年以上続く場合もあります。明確な定義はなく、病状の進行や個々の状況によって変化するため、予測することは非常に困難です。

終末期の期間は人それぞれ

終末期の期間は、原疾患の種類や進行度、年齢、合併症の有無、個人の体力や免疫力など、様々な要因によって影響を受けます。例えば、進行の早い癌の場合、終末期の期間は数週間から数ヶ月であることが多い一方、慢性疾患の場合はより長く続くこともあります。また、同じ病気であっても、個々の体質や生活習慣によって期間は大きく変わる可能性があります。

終末期の長さに関わる要因

終末期の期間に影響を与える要因は多岐に渡ります。以下に主な要因をまとめました。

要因 説明
原疾患の種類と進行度 癌、心不全、腎不全、COPDなど、疾患の種類によって予後は大きく異なります。また、同じ疾患でも進行度によって終末期の期間は変化します。
年齢 高齢になるほど、身体機能や免疫力が低下し、病気の進行が早まる傾向があります。
合併症の有無 他の病気を持っている場合、終末期の期間が短くなる可能性があります。
個人の体力・免疫力 体力や免疫力が高い人ほど、病気に対する抵抗力が高く、終末期の期間が長くなる可能性があります。
生活習慣 栄養状態や睡眠の質など、生活習慣も終末期の期間に影響を与える可能性があります。
治療の効果 治療に対する反応性も、終末期の期間に影響を与える重要な要因です。
精神的な状態 前向きな気持ちで治療に取り組むことは、予後を良くする可能性があるとされています。

これらの要因が複雑に絡み合い、終末期の期間を決定づけます。そのため、医療従事者であっても正確な期間を予測することは非常に難しいと言えます。終末期の期間を予測することよりも、患者とその家族が、残された時間をどのように過ごすかを考えることが重要です。患者が自分らしい時間を過ごせるよう、医療チームと連携し、必要なサポートを提供していくことが大切です。

より詳しい情報は、厚生労働省の終末期医療に関するページをご覧ください。

終末期における医療

終末期における医療は、患者のQOL(生活の質)を最大限に尊重し、身体的・精神的な苦痛を和らげることを目的とします。大きく分けて、緩和ケア、延命治療の選択、在宅医療の選択肢があります。

緩和ケア

緩和ケアは、生命を脅かす疾患を抱える患者と家族の身体的、精神的、社会的な苦痛を、早期に見出し的確に評価し対処することで、QOLを改善するためのアプローチです。終末期においては、痛みや呼吸困難などの身体症状の緩和だけでなく、不安や抑うつなどの精神症状へのケアも重要となります。

緩和ケアは、病院、診療所、在宅など、様々な場所で提供されます。緩和ケアチームは、医師、看護師、薬剤師、ソーシャルワーカー、理学療法士、精神科医、栄養士など、多職種で構成され、患者と家族を包括的にサポートします。

緩和ケアは、終末期だけでなく、病気の初期段階からでも受けることができます。 病気の進行とともに変化するニーズに対応し、患者と家族にとって最善のケアを提供します。

参考:日本緩和医療学会

延命治療の選択

延命治療とは、生命を維持することを目的とした医療行為です。人工呼吸器の使用、心臓マッサージ、輸血など、様々な医療技術が含まれます。しかし、終末期においては、延命治療が必ずしも患者のQOL向上に繋がるわけではありません。過剰な延命治療は、かえって苦痛を長引かせる可能性もあります。

延命治療の選択は、患者本人の意思を尊重することが最も重要です。 事前に家族や医療チームと話し合い、どのような医療を望むのか、どのような状況になったら延命治療を中止するのかなどを明確にしておくことが大切です。ACP(アドバンス・ケア・プランニング)を通して、将来の医療について話し合っておくことが推奨されます。

参考:厚生労働省 人生会議(ACP)

在宅医療の選択肢

在宅医療は、住み慣れた自宅で療養生活を送りたいと考える患者にとって、重要な選択肢の一つです。医師や看護師が定期的に自宅を訪問し、診療、検査、処置、薬の管理などを行います。在宅医療では、家族の負担が大きくなるというイメージがありますが、訪問看護師やヘルパーなどのサポートを受けることで、負担を軽減することができます。

在宅医療を受けるためには、主治医や地域包括支援センターに相談する必要があります。また、在宅医療を提供する医療機関や訪問看護ステーションを探すことも重要です。

医療提供の場 メリット デメリット
病院 高度な医療機器や専門スタッフによる24時間体制の医療提供が可能 住み慣れた環境から離れ、家族との面会が制限される場合がある
在宅 住み慣れた環境で過ごせる、家族との時間を大切にできる 医療処置や緊急時の対応に限りがある、家族の負担が大きくなる場合がある
ホスピス 痛みやその他の症状の緩和に特化したケアを受けられる、落ち着いた環境で過ごせる 自宅から離れる必要がある場合がある

参考:厚生労働省 在宅医療

終末期に家族ができること

終末期を迎えた家族を支えることは、身体的にも精神的にも大きな負担がかかります。しかし、残された時間を大切に過ごすために、家族ができることはたくさんあります。患者さんの意思を尊重し、寄り添うことが重要です。以下に具体的な行動をまとめました。

患者とのコミュニケーション

終末期においては、コミュニケーションがこれまで以上に重要になります。患者さんの気持ちに寄り添い、希望を尊重しましょう。

傾聴する

患者さんの言葉に耳を傾け、気持ちを受け止めることが大切です。話したくない時は無理強いせず、そばにいて寄り添うだけでも十分なサポートになります。

思い出を共有する

楽しかった思い出を語り合うことで、穏やかな時間を共有できます。写真や動画を見返しながら、共に過ごした日々を振り返るのも良いでしょう。

感謝の気持ちを伝える

感謝の言葉は、患者さんの心に安らぎを与えます。「ありがとう」「一緒に過ごせてよかった」など、素直な気持ちを伝えましょう。

身体的なケアのサポート

身体的な苦痛を和らげるためのサポートも重要です。医療チームと連携し、適切なケアを提供しましょう。

清潔を保つ

身体の清潔を保つことは、感染症予防だけでなく、患者さんの尊厳を守る上でも大切です。清拭や入浴介助など、状況に応じて適切なケアを行いましょう。

食事のサポート

食欲不振や嚥下困難がある場合は、食べやすい食事を提供したり、介助したりすることが必要です。患者さんの好物を少量ずつ用意する、とろみをつけるなどの工夫をしましょう。

体位変換

褥瘡(床ずれ)予防のため、定期的な体位変換を行いましょう。体位変換用クッションなどを活用し、負担を軽減することも大切です。

精神的なサポート

身体的な苦痛だけでなく、精神的な苦痛にも配慮が必要です。不安や恐怖、孤独感など、患者さんの心に寄り添い、支えてあげましょう。

安心感を与える

患者さんが安心して過ごせるよう、穏やかな雰囲気作りを心がけましょう。好きな音楽をかけたり、アロマを焚いたりするのも効果的です。

不安や恐怖を取り除く

患者さんの不安や恐怖に耳を傾け、共感しながら安心感を伝えることが大切です。「大丈夫だよ」「そばにいるよ」など、温かい言葉をかけてあげましょう。

スピリチュアルケア

宗教や信仰に関わらず、患者さんの精神的な支えとなるようなケアを提供します。僧侶や牧師との面会を希望する場合は、その手配も行います。詳しくは日本ホスピス緩和ケア協会のウェブサイトをご覧ください。

医療チームとの連携

医師や看護師など、医療チームと密に連携を取り、患者さんの状態を共有することが重要です。疑問点や不安なことは積極的に相談しましょう。

情報共有

患者さんの容態の変化や、自宅でのケアの様子などを医療チームに正確に伝えることが大切です。日々の記録をつけ、共有することで、より適切な医療・ケアの提供につながります。

疑問点の解消

治療方針や薬の効果、副作用など、疑問に思ったことは遠慮なく質問しましょう。理解することで、患者さんへのケアもよりスムーズに行えます。

介護保険サービスの利用

介護保険サービスを利用することで、家族の負担を軽減することができます。ケアマネジャーに相談し、必要なサービスを受けましょう。

サービス 内容
訪問介護 ホームヘルパーが自宅を訪問し、入浴や食事の介助などを行います。
訪問看護 看護師が自宅を訪問し、医療的なケアや健康管理を行います。
訪問リハビリテーション 理学療法士や作業療法士などが自宅を訪問し、リハビリテーションを行います。
短期入所生活介護(ショートステイ) 短期間、施設に宿泊して介護サービスを受けることができます。家族の休息や緊急時の対応に役立ちます。

自身のケアも忘れずに

終末期患者の家族は、心身ともに大きな負担を抱えがちです。自身の健康管理も忘れずに行い、無理をしないようにしましょう。

休息を取る

十分な睡眠を確保し、心身を休ませることが大切です。疲れている時は、一時的にケアを他の家族やサービスに任せ、休息を取りましょう。

相談する

一人で抱え込まず、家族や友人、医療関係者、相談機関などに相談しましょう。気持ちを共有することで、精神的な負担を軽減できます。具体的な相談窓口については、厚生労働省のウェブサイトをご覧ください。

終末期は、患者さんだけでなく、家族にとっても大切な時間です。悔いのないように、残された時間を大切に過ごしましょう。上記の情報が、少しでもお役に立てれば幸いです。

終末期に関するよくある質問

ここでは、終末期に関して多く寄せられる質問とその回答をまとめました。

終末期はいつから始まるのか?

終末期は明確な開始時期が決まっているわけではなく、病状の進行とともに徐々に始まります。一般的には、回復の見込みがなく、死期が近いと医師が判断した時点から終末期と考えられます。ただし、これはあくまで目安であり、個人差が大きいため、医師との相談が重要です。明確な診断基準はなく、患者さんの状態、病気の種類、進行状況などによって判断されます。厚生労働省の資料も参考にしてください。 厚生労働省 終末期医療の推進に関する検討会報告書

終末期はどのくらい続くのか?

終末期の期間は、個人差が大きく、数日から数週間、場合によっては数ヶ月続くこともあります。病気の種類や進行状況、個人の体力などによって大きく異なります。また、提供される医療やケアの内容によっても変わることがあります。大切なのは、残された時間をどのように過ごすかを患者さんと家族で話し合い、納得のいく時間を過ごすことです。国立がん研究センターのウェブサイトも併せてご覧ください。国立がん研究センター がん情報サービス 一般の方向け 終末期医療

終末期にはどのような医療が受けられるのか?

終末期には、身体的・精神的な苦痛を和らげ、生活の質を向上させることを目的とした緩和ケアが中心となります。緩和ケアには、痛みや呼吸困難などの症状緩和、精神的なケア、療養場所の選択支援などが含まれます。また、延命治療を選択することも可能ですが、その場合は患者さんの意思を尊重し、メリットとデメリットをよく理解した上で判断することが重要です。延命治療には人工呼吸器の装着や心臓マッサージなどがありますが、患者さんの負担が大きくなる場合もあります。具体的な医療内容については、医師とよく相談しましょう。日本緩和医療学会のウェブサイトも参考になります。日本緩和医療学会

医療の種類 内容 目的
緩和ケア 痛み、呼吸困難、吐き気などの症状緩和、精神的なサポート、療養場所の選択支援など 身体的・精神的な苦痛を和らげ、QOL(生活の質)を向上させる
延命治療 人工呼吸器の装着、心臓マッサージ、輸血など 生命を維持すること
在宅医療 自宅で医師や看護師の訪問診療を受ける 住み慣れた環境で療養生活を送る

終末期に家族は何をすれば良いのか?

終末期に家族ができることは、患者さんの気持ちに寄り添い、支えることです。具体的には、患者さんの話をよく聞き、気持ちを受け止める身体的なケアをサポートする医療チームと連携して情報共有を行う介護保険サービスなどを利用する、そして自分自身のケアも忘れずに行うことが大切です。無理をせず、周囲の助けを借りながら、患者さんと残された時間を大切に過ごしましょう。東京都福祉保健局のウェブサイトも参考にしてください。東京都福祉保健局

これらの情報は一般的なものであり、個々の状況によって対応は異なります。疑問や不安があれば、医師や看護師、ソーシャルワーカーなどの専門家に相談することをお勧めします。

まとめ

この記事では、「終末期とは」という問いに対して、医学的な定義から、症状、期間、医療、そして家族ができることまでを網羅的に解説しました。終末期とは、医学的には回復の見込みがなく、死が避けられない状態と定義されます。しかし、その期間や症状は人それぞれであり、一概に断定することはできません。

終末期には、痛みや呼吸困難などの身体的な症状だけでなく、不安や抑うつといった精神的な症状も現れることがあります。こうした症状に対しては、緩和ケアが重要となります。緩和ケアは、身体的・精神的な苦痛を和らげ、患者とその家族の生活の質を高めることを目的とした医療です。延命治療を選択するかどうかは、患者本人の意思を尊重し、家族や医療チームとよく話し合って決める必要があります。

家族ができることは、患者とのコミュニケーションを大切にし、身体的・精神的なサポートを行うことです。また、医療チームや介護保険サービスと連携することで、負担を軽減することも可能です。自身のケアも忘れず、無理のない範囲で支援することが大切です。終末期は、患者だけでなく家族にとっても辛い時期ですが、適切な知識とサポートがあれば、穏やかな時間を過ごすことができます。

 

石野泰弘

記事監修者

株式会社京花代表の石野 泰弘。京花は板橋区を中心に、1都3県を中心に活動している葬儀社です。

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